セイレーンと人魚
ギリシャ神話には上半身が人間で下半身が魚や鳥の姿をしている怪物が描かれています。
それがセイレーンです。セイレーンは海に住み船が通りかかると歌を歌います。歌声はとても美しいのですがこの歌は船を沈めてしまうと言われています。
そしてセイレーンは船員たちを喰らってしまうのです。
この話どこかで聞いたことがありませんか?実は人魚伝説とほとんど同じなのです。
人魚伝説は世界各地にあります。呼び名はセイレーンやマーメイド、メロウにローレライと様々ですが歌を歌い船を沈めるという部分は共通しています。
人魚と不老不死の伝承
かねてより人魚の血や肉は不老不死の力を与えると言われています。
日本にも人魚の肉を食べて不老不死となった人物の伝承がありますがその伝承によればその女性は約800年生きたとされています。
ですが何度も先立つ夫達を失う悲しみから自ら命を絶ったという話をきいたことがあります。
不老不死についてはいろいろな伝承がありますが苦しみの中で生き続けると考えると良いものなのか考えてしまいますね。
ちなみに人魚は幸せなまま生涯を終えることが絶対に出来ないとも言われています。
セイレーン不老不死の終わり
人魚の肉に不老不死の力があるのですからセイレーン自身も不老不死です。
そんなセイレーンに関する話があります。ある人物が自分の国に帰るために海に船をだしました。そしてその人物は歌を聞きながら帰りたいと思いわざわざセイレーンの住む海域を通るように船員達に指示しました。
しかし歌を聞いてしまえばセイレーンに引き寄せられてしまいます。そこで彼は自分を船のマストに縛り付けさせ船員達には耳栓をさせました。
セイレーンの住む海域に差し掛かり歌声が聴こえてくると彼はセイレーンの元に行こうと暴れだしますが船員たちに抑えられなんとか無事航海を終えます。
一方セイレーンですがセイレーンには歌を唄い船を沈められなければその生涯を終えなければならないという決まりがあります。その決まりに従いセイレーンは海に身を投げ岩礁へと姿を変えてしまったと言われています。ですが岩礁になってもなお近くを通る船には歌声が聞こえてきて沈んでしまうという伝承が残っています。
魔のトライアングルとセイレーン
魔のトライアングルという言葉を聞いたことがありますか?通称バミューダトライアングルと呼ばれる南米にある海域で昔からこの海域に差し掛かった船舶や航空機が謎の事故にあったりこつぜんと姿を消してしまったりするという伝説の残っています。
その原因は違う世界に繋がる入り口があるからだとも地磁気によるものだとも言われていますがもしこのバミューダトライアングルにセイレーンが姿を変えた岩礁があったとしたらどうでしょう。この海域を通った船舶が謎の沈没に遭うのも納得できます。
無事生還した人の話では航空機の計器が突然くるい操縦不能に陥ったという話も聞いたことがあります。もしかするとその人の耳にもセイレーンの歌声が聞こえていたのかも知れませんね。
かなり余談になりますがセイレーンは某コーヒーチェーン店の看板にも使われています。
ただの余談ですのでこれ以上話が広がることもないので今夜はこのあたりで。