クモがあなたに送るメッセージ

地球上に生息する様々生物たちにはいろいろな逸話や縁起にまつわる話がたくさんあります。
虫のほとんどは節足動物という分類に所属しています。さらにそこから細かく別けられていてカブトムシやトンボなどの昆虫が分類されているのは六脚亜門というになります。
そんな昆虫達とは別に鋏角(きょうかく)亜門という種類があります。実は鋏角亜門は少々異質です。そんなグループに所属する数少ない種族の一つ。それがクモなのです。
今回はその蜘蛛の縁起についての話や蜘蛛からのメッセージについてお話ししていきたいと思います。

縁起にまつわるクモの話

クモと聞くとどうしても苦手な方もいらっしゃると思います。
長い８本の足に意外に素早い動き、そして少々グロテスクな見た目がその苦手意識を生むのかもしれませんね。
しかし彼ら蜘蛛は害虫というよりはむしろ益虫とされています。
糸を巧みに使いネット状の巣を作りハエや蚊などの害虫を捕食するためです。大型のクモになればゴキブリなども捕食するようになります。
蜘蛛の巣の話になりましたのでちょっと余談ですがクモが出す糸は大変高性能で同じ太さの鋼鉄よりも５倍近い強度を持っています。一体何で出来ているのでしょうね。

さて、蜘蛛にまつわる縁起について話を戻しましょう。
蜘蛛は益虫とされていますがよく｢朝蜘蛛｣や｢夜蜘蛛｣という言葉を聞きます。
日本では朝蜘蛛は縁起が良く夜蜘蛛は縁起が悪いというのが一般的です。ですが所が変わってフランスでは朝蜘蛛は哀しみを意味して縁起が悪く夜蜘蛛が希望を表す縁起の良い虫だとされています。

世界中の蜘蛛の話をするのは大変ですので日本での朝蜘蛛と夜蜘蛛に詳しくお話ししていこうと思います。

朝蜘蛛は縁起が良い

朝に蜘蛛を見掛けると縁起が良いと言われています。待ち人やお客さんが来る前兆だともされています。
特に朝蜘蛛が巣を作る様子を見ることが出来るのが一番良いと言われています。これには理由があって蜘蛛は天気の良い日にしか巣を作りません。
農業が盛んだった日本では晴天は嬉しいものです。このことから朝蜘蛛は縁起が良いとされてきたのです。

夜蜘蛛は縁起が悪い

夜に現れる蜘蛛は縁起が悪く見掛けたら殺さなければいけないとまで言われています。
一般的なものでは夜蜘蛛は泥棒がやってくる前兆というものですが来客の前兆と夜の持つマイナスのイメージが合わさってこのような話が生まれたのかもしれませんね。
夜蜘蛛に関しては怪談話や日本書紀が由来などともされていますが朝と夜つまり陰と陽の発想からも来ているのかもしれません。

夜蜘蛛についてですが何も夜に蜘蛛を見掛けるの現実世界のことだけではありません。
続いては現実世界ではない夜に見る蜘蛛。夢に現れる蜘蛛についてお話ししましょう。