「ウサギ」幸運を呼ぶ動物から神の使いへとなった兎

「ウサギ」幸運を呼ぶのは長い耳ではなくその後ろ足

可愛い目にフワフワした体をして一番の特徴は長い耳。今回はウサギのお話です。
ウサギは昔から幸運を呼ぶ動物とされてきました。
まずは幸運を呼ぶというその由来からお話ししようと思います。

ウサギは常に前にとび跳ねる

ウサギが持つ特徴の一つとして挙げられるのがその歩き方です。
歩き方というとおかしな感じがしますがウサギは常に前にとび跳ねて進みます。
そしてその習性から後ろに下がることがありません。
その事からステップアップや前進、前向きといった意味のシンボルとされているのです。

ウサギはとっても子沢山

ウサギの繁殖能力は非常に高く一度の出産でたくさんの子供を産みます。多いときには一度に10匹もの赤ちゃんを産むそうです。
このためウサギは子孫繁栄のシンボルとされていることか多いです。
マタニティーグッズなどにウサギのイラストが描かれているのもただ可愛いという理由だけではないのかもしれませんね。

ウサギとともにやってくる春の訪れ

春になると野山に現れるウサギは同時に春の訪れを表します。
入学や入園などの祝い事と重なるためにめでたい動物として扱われることも多いのです。

ウサギのお守り「ラビットフット」

以前お話ししましたがウサギに関するお守りが存在します。
それはウサギの足を使った「ラビットフット」と呼ばれるものです。ウサギの足と言っても前足ではなく後ろ足です。
ウサギは走るときに後ろ足が前足よりも前に出るのが特徴です。この事から競争や勝負事のお守りとされているのがこのラビットフットです。
この他にも地面に穴を掘り巣を作るウサギは地の精霊と交信出来ると考えられていてその力を受け継ぐことが出来るという説もあります。
いくつか由来はあるのですが少々残酷な由来もあるので今回はやめておきましょう。ウサギと幸運という話からウサギの足を使ったお守りの話は少し残酷な気もするのですが話を次に進めていきましょう。

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幸運の動物から神の使いへとなったウサギ

神社には神使(しんし)と呼ばれるも動物達がいます。お稲荷さんなら狐、天満宮なら牛、大黒様には鼠というように神社により様々です。
幸運の動物と言われるウサギが神使とされているのが大阪の住吉区に鎮座する住吉大社です。
なぜ兎が神使とされたのかは住吉大社が創建された年に関係があるのです。

皆さんにも馴染みの深い「干支」ですがこれは正確には十干十二支といい暦と深い関係にあります。
十干十二支は陰陽五行説で使われるもので十干と十二支の組合せ60通りで暦を表します。
干支の詳しい話はまた次の機会にすることにしますがここで使われる十二支の中にも卯(う、うさぎ)がいます。

住吉大社が創建されたのは211年です。この年を陰陽五行説で表すと「辛卯(かのとう)」になります。
さらに卯の月の卯の日に住吉大社は創建されたそうです。
卯(うさぎ)が3つ重なる日に創建されたことから住吉大社の神使はウサギになりました。

幸運のシンボルだったウサギが神の使いになった訳ですがこのように神の使いとなった動物は他にもたくさんいます。
それはまた別の機会に紹介しようと思います。

季節はもう春です。ウサギが野山を駆け回る季節になりましたが幸運を運んでくれる動物だと思うといつもと違った感じで目に写るかもしれませんね。

それでは今夜はこのあたりで。

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