「ソロモン72柱」グリモワールに記された悪魔達

「グリモワール」グリモア 黒書とも呼ばれる魔術のテキスト

世界中には様々な書物が存在します。現代ではタブレットやスマホにパソコンなどが記録媒体として使われることも多いですが未だ紙という記録媒体は健在です。
古来では記録媒体と言えば木の板や紙が使われました。そこに記されるものは様々ですが古来に書かれたものが現在でもその形をしっかり残していることが多いです。して使われていました。なによりそこに記されるその目的も様々です。自分で記録を読み返すためのものもあれば後世へと伝えるためのものもあります。

そんな書物達の中に「グリモワール」と呼ばれる本があります。グリモア、黒書とも呼ばれるもので魔術や悪魔について書かれている書物です。
悪魔学に魔術について記された数あるグリモワールの中からソロモン72柱について記されているグリモアについてお話ししようと思います。

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「ゴエティア」に記された72人の悪魔達

イスラエルの三代目の王であるソロモン。ソロモンは伝説では悪霊を支配していたと言われていてその知恵の高さから悪魔も使役していたそうです。
その悪魔達は総勢72人でこの悪魔達は「ソロモン72柱」と呼ばれています。
このソロモン72柱について記されているのが「ゴエティア」という名のグリモワールです。
ゴエティアはレメゲトンという5部構成の魔法書の中の1部で名前の由来はギリシャ語で呪術という意味の言葉からです。

ゴエティアに記されているのは72柱の悪魔の名前だけではなくそれぞれがどのような悪魔でどんな特技を持ちどんな性格なのかということまで正確に記されています。
しかし名前とその特徴が記されているだけではありません。なんとゴエティアにはそれぞれの悪魔を呼び出すために必要な魔法陣やシジル、そして必要な道具や材料についてもしっかりと書かれているのです。

ソロモン王と4人の悪魔

ゴエティアに記された72人の悪魔達。その72人を統率していたのがベレト、アスモデウス、ガープ、べリアルという4人の悪魔です。
ソロモン王の伝説にこういったものがあります。

ソロモン王はベレト、アスモデウス、ガープ、べリアルの4人に真鍮で出来た容器に入るように命じました。
彼らが容器に入るとソロモンはその容器を封印してバビロンの湖に沈めました。
ソロモン王が湖に沈めた真鍮の容器。そこにはきっと財宝が入っていると考えたバビロニア人は容器を探しだし封を開けました。
すると4人の悪魔は彼らが率いる軍団とともに飛び出したのです。
3人は元居た場所に帰りましたがべリアルだけは違いました。べリアルはある像に入り込みました。
そしてべリアルは生け贄と引き換えに人々の要求に応える存在となったのだそうです。

なぜソロモン王は使役していた悪魔を封印したのでしょうか。使役していた絶大な力が怖くなったのでしょうか。それともその力を制御出来なくなったのでしょうか。伝説の中にもその理由に関する記述はなくそれを知っているのはソロモン王だけなのでしょう。

大きな力には犠牲が伴うと言います。もしあなたがゴエティアを手にして知識を得たとしても知恵を持たずに悪魔を呼び出すのはやめたほうがいいのでしょう。
ソロモン王の使役した72柱についてはまた別の機会に詳しくお話しすることにしましょう。

それでは今夜はこのあたりで。

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