鷺(さぎ)の種類と人との関わり
もう稲刈りの季節は終わってしまいましたね。稲を刈るときに使うコンバインという機械があります。
やはり科学の力はすごいものです。人の手で刈るよりもずっと早く稲を刈ることが出来ます。
田んぼを覆っていた黄金色の稲はコンバインが通った後は綺麗になくなってしまっています。
おや?コンバインの後ろに何かいます。
スラッとした細身のシルエットがチラチラと見え隠れしていますね。長い首に長い嘴(くちばし)を持つ鳥「サギ(鷺)」ですね。
彼らサギは非常に頭が良いです。稲刈り前の田んぼには彼らの餌になる動物がたくさんいます。ですが一面の稲が邪魔してつかまえられないのです。
そこでサギはコンバインの後ろを付いて回り地面の露出した田んぼで餌を捕まえているのです。
現在では機械を使い稲刈りを行いますが昔は全て手作業でした。
このサギの行動が昔からのものなら稲を刈っている人の後ろに付いて一緒に田んぼの中を歩き回っていたのでしょうか。
想像してみるとなんだか微笑ましい光景ですね。
さて、日本に生息するサギは何種類かいます。以前に怪異「青鷺火」の話をしたときに登場したアオサギやゴイサギ。他にもコサギにチュウサギ、ダイサギあたりが有名でしょうか。
先程も話した水田の他にも河川などでも目にすることが出来ます。
これらのサギの仲間のうち体が白い種類を総称して「白鷺」と呼びます。実はこの白鷺は神聖な存在で神様の使いだとも言われているのです。
神の使いとなった白い鷺は縁起の良い動物
サギの仲間のうち体が白い種類を白鷺と呼びます。
白鷺の姿はとても美しくそ立ち姿に時に目を奪われます。
日本中にある神社にはいろいろな動物たちが「神の使わしめ」として祀られています。
彼ら白鷺はいつからか神様の使い「神使」として祀られることになりました。もしかすると美しいその立ち姿が神聖に映ったのかもしれませんね。
白鷺を神様の使いとして祀っている神社は意外に数が多く栃木県河内郡に鎮座する「白鷺神社」や福井県敦賀市に鎮座する「氣比神宮」など他にもたくさんの神社で崇められいます。
白というのは風水では落ち着きといった意味合いを持っています。たしかに白鷺の威風堂々とした姿には落ち着きが感じられますね。
それと白は調和という意味も持ちます。どんな色にも溶け込みバランスを取ることの出来る色です。
文字だけで見るとなんだか周囲に溶け込むカモフラージュ色のように感じますが残念ながら真っ白い体の白鷺は周囲に溶け込むことなく非常に目立ちます。
ちなみに彼らサギには別名があります。その名は「雪客(せっかく)」といいます。雪のような白さから付けられた名前なのでしょか。
ただ本当に真っ白でとても美しく見とれてしまうこともしばしばです。もしかすると彼らは持つ白は見る者の心の調和を保ってくれるのかもしれませんね。
それでは今日はこのあたりで。
コメント
先ほど!家のそばの池に純白な鷺が
、水呑みしてる姿を見ました。
気がついたのは、私くらいでした。が、白鷺のもつ縁起を教えてください。私の家の前や周りは昔、田んぼと川でした。近年!また純白の白鷺
なんて見たことがありませんで、気にかかり、お教え願えればの投稿です。