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季節の変わり目もそうですが夏風邪にもご注意を
「風邪ひきました」というのは良く聞くフレーズですね。学校然り会社然りどこかに行く予定があるのに風邪をひいてしまって行けないときに言う台詞です。
風邪と言えば発熱や喉の痛みに咳や鼻水などの症状を引き起こします。
医学的に言えば急性上気道炎、普通感冒と呼ばれるものです。
風邪の原因はウイルスに感染することで冬に猛威を振るうインフルエンザウイルスもまた風邪の原因となるウイルスです。
風邪は良く季節の変わり目に引きやすいと言われますが夏にひく夏風邪は長引きやすく注意が必要です。
さて、簡単に説明させて頂いた風邪ですがなぜ「風」と「邪」という漢字が使われているのでしょうか。
今回はそれについて考えてみようと思います。
風と邪と邪悪な風
先程風邪の話に加えて夏風邪の話をしましたが日本の夏は湿度も高く物が腐りやすいです。特に冷蔵技術の発達していない昔ならなおのことです。
そのため夏は菌などが繁殖しやすく病気にもなりやすい季節だったのです。
さて、そんな夏の風物詩の中に風鈴があります。風が吹くと音の鳴る軒先などに吊るすあの風鈴です。
これは以前風鈴の話でもしたことがありますが古来から強い風は邪悪なものや疫病を運んでくると言われていました。そして音は古来かより邪を祓い場を清める力があると言われていたのです。
つまり風鈴は邪を運んでくる強い風が吹くと音を鳴らして場を清めてくれる自動防衛システムだったのです。
ここまでが以前風鈴の話の中でお話しした内容です。
さて、ここで気になるのが「強い風が邪を運んでくる」という部分です。
この中にある「風」と「邪」を合わせると現代での感冒つまり「風邪」という漢字が出来上がります。
風邪の原因であるウイルスは風とともやって来ます。もしかすると「風邪」は「風が運ぶ邪」という言葉から来ているのかもしれません。
これから夏風邪の季節です。邪を運ぶ強い風はどこにでも吹きます。ただ風鈴はきっとウイルスには効果はないと思いますので悪しからず。うがいと手洗い、そしてネギが効果あるはずです。
それでは今夜はこのあたりで。