霊の生まれる時 残る遺恨とツァイガルニク効果

成し遂げた目標と成し遂げられなかった目標

「誰かより早く走りたい」「目標のために資格を取りたい」「あの人と恋人関係になりたい」など誰にも願望はあると思います。そして人は常に何かを成し遂げようとしています。それは何も大きな目標に対してだけではありません。目の前にある小さな目標に対してもそれを成し遂げようとしています。

そして目標の達成するために努力するでしょう。努力した分だけ目標を成し遂げた時の達成感は大きいものです。そして努力した分だけ成し遂げられなかったときの悲しさや辛さは大きくなります。

思い返してみてください。あなたの人生を振り返って達成出来て嬉しかったことを。そして達成できずに悔しかったことを。嬉しかったことよりも悔しかった事のほうが強く心に残っていませんか?

これを「ツァイガルニク効果」と呼びます。達成できなかった事や中途半端な事のほうが達成出来た事よりも記憶に残りやすいという現象のことです。

人が心に悔しさや悲しさを残したまま命を落とすと一体何が起こるのでしょうか。

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やり場のない悔しさや心残りが彼らを生む

魂とは肉体の中にあるものです。そして命を全うすると魂は肉体から抜け出てしまいます。その後に人の魂は一体どこに行くのでしょう。宗教によりに違いはありますが魂は人が住むこの世界とは違う場所に行くと考えられています。

ですが心残りや悔しさを持ったままの魂はこの世界に残ります。そして「魂」は「霊」へと変わるのです。

地縛霊という言葉がありますがこの霊は文字通り土地や建物に何かしら遺恨を残した霊のことです。他にも目的すら分からずにさまよい続ける浮遊霊に恨みや妬みを強く抱いた怨霊など霊にも様々な種類があります。

そして霊の中にも自分が霊だと気づいていないものも存在します。ただ心に残った悲しさや辛さだけを持って人として存在し続けるのです。

「伝えたい」「守りたい」人を想う気持ちが生み出すもの

人の心には悲しさや辛さに恨みなどマイナスの感情だけが在るわけではありません。人には「守ってあげたい」や「好意を伝えたい」など人を想う気持ちが在ります。これらの気持ちを残したまま命を落としてしまった場合にも霊が生まれます。

守護霊と言われるものが代表でしょうか。こういった霊のほとんどは自分が霊だと自覚していると言われています。そして霊として生前の想いを成し遂げるために存在しているのです。

霊としての自覚を持つ霊と自覚を持たない霊

ここまで自分が霊だと自覚しているものと自覚していないものの話をしてきました。自覚していない霊は人と同じようにこの世界に存在しています。人を想う気持ちから生まれた霊は自覚している霊も自覚していない霊もさほど人間に影響はないでしょう。

ですが恨みや妬みなどから生まれた霊は別です。自覚していない霊は人として存在しているためにこちらの世界にはほとんど干渉できません。しかし霊として自覚を持つ霊はその力でこちらの世界に干渉してきます。

そして自覚を持たない霊もいずれ自分が霊なのだと気付くでしょう。悪霊と呼ばれるものが本当に生み出されるのはきっとその時なのではないでしょうか。

悪霊を生み出さないためには自覚させなければいいのでしょうか。いえ、もっと根本的なものです。心残りがすべての悪霊の根源なのです。

あなたの人生に「心残り」はありませんか?

それでは今夜はこのあたりで。

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