恵方巻きを恵方向いて食べるのがちょっと恥ずかしい人へ

縁起の良い方角は毎年変わるものなのです

方角とは人が生活する上で非常に大切なものです。目的地に向かうときや人に場所を伝えるときにも自然と使っています。
地図などでは北極のある方を北、南極の方を南として東西南北によって方角を示しています。
これは世界中どこにいっても変わらないでしょう。
それほど方角というものは人にとって大切なものなのです。

よく占いなどでラッキー方位などというふうに書かれているのを見かけます。
ですが占いだけではなく古来より天文学や暦を研究してきた陰陽道にもラッキー方位と同じようなものがあります。
それが「恵方(えほう)」と呼ばれるものです。

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恵方とは陰陽道における縁起の良い方角のこと

陰陽道の世界でのラッキー方位である「恵方(えほう)」は別名「明きの方(あきのかた)」とも呼ばれます。
それでは恵方は一体どのように決められているのでしょう?

それは陰陽道におけるその一年の福を司る良い神様である歳徳神(としとくじん)がいる方角を指します。歳徳神は歳神などともよばれますが年とともに移動します。
そのために恵方は毎年変わるのです。

しかしあまり知られていないかもしれませんが恵方は実は四方位しかありません。
毎年コロコロ変わっているように思えますがこの四つの方位を順番に回っているのです。

その四つとは24方位で示すところの甲庚丙壬になります。
「甲」と呼ばれていたのは東北東より少し東を指します。「庚」が西南西よりちょっと西を「丙」が南南東から南よりを指しています。最後の一つは「壬」で北北西からやや北になります。
古来は現在の16方位よりも細かい24方位が使われていて現在の方位に直すと少しずれてしまうこともあまり知られていません。

今年2017年の恵方は「壬」となっていますので北北西からやや北寄りとなるのです。
この周期には十干(じっかん)というものが関係していますがこれについては干支のお話をするときに詳しく話したいと思います。

現在の恵方と古来の恵方

今現在では恵方と聞くと恵方巻きくらいしか頭に浮かばないと思います。
それほどこの恵方という文化が忘れてさられようとしているのです。

お正月に行く初詣ですが古来では「恵方詣り」といってお正月に恵方にある神社に詣る風習がありました。

恵方とはその方位に向けて行う事は全てうまく行くという意味を持つものです。
お正月に恵方詣りを行い一年の福徳を願う風習だったのでしょう。
今ではほとんど忘れられた風習かもしれませんがその名残りが恵方巻きなのかもしれません。

恵方を向いて食べるのが恥ずかしい人へ向けるちょっとした裏技

ここからが本題です。

恵方巻きは恵方を向いて食べるものです。
ですがずっと恵方を向いて食べるのが難しい人もいるでしょう。
恵方を向くと好きな人と目があってしまい恥ずかしいなど理由はいろいろでしょうがそんなときに使える技があります。

恵方が陰陽道のものならば陰陽道の裏技を使えば良いのです。
それが以前紹介した「方違え(かたたがえ)」です。

http://learn-tesou.com/uranai/post-1291/
目的地が凶方位だったさいに一度吉方位に向かいそのあと目的地に向かい凶を吉に上書きしてしまう技です。

これを利用して恵方巻きを食べます。

・まず自分が安心して恵方巻きを食べられる方位を確認します。

・そして恵方を向いて恵方巻きを口に入れます。

・その後は安心して食べられる方位に向き直ります。

これで方違えは完了です。違う方位を向いていても恵方の御利益を得られることでしょう。

方違えは恵方と同じ陰陽道のものなのできっと効果があるはずです。

ですがこれは筆者の憶測でしかありません。効果がなくても悪しからず。

それでは今夜はこのあたりで。

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