「未」美と人脈の象徴である「羊」は実は神の使いでもあった

「羊」の持つ美と人脈の力

冬の朝は寒くてなかなか布団からでられないものです。しかしそれとは逆になかなか寝付けないという人もいるでしょう。

そんな時には羊の数を数えると良いと言いますね。理由としては「眠り」と「羊」の英語のスペルが似ているからという説もあるようです。

ところでその時あなたはどんな光景を想像して羊の数を数えるのでしょう。
羊が目の前を横切って行く光景でしょうか。それとも羊が策を飛び越えて行く姿だったりもするでしょう。もしかすると羊があなたに向かって突進してくる光景なのかもしれません。

ということで今回は「羊」についてお話しようと思います。

羊と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
12星座の牡羊座に十二支の未でしょうか。もしかするとメリノウールだったり中にはモフモフしたイメージから布団を想像する人もいるかもしれません。

そんなモコモコした容姿とのんびりとした表情から穏やかな印象を受けますが結構寂しがり屋で群れで行動することが多いです。
そのため風水の世界では「羊」は「人脈」の象徴とされています。
そして「美」という漢字は「羊」という漢字から派生したものだそうです。

この事から「羊」はいつからか「人脈」と「美」の象徴と言われるようになったのです。

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可愛らしくも柔らかい「羊」は実は神の使い

フワフワモコモコした柔らかい毛並みの可愛らしい羊ですが実は神様の使いとしての一面も持っています。

仙台市の教楽院大日堂には未(ひつじ)と申(さる)の像が本堂の前に祀られています。これは御本尊の大日如来が未年生まれと申年生まれの人を守護してくれることから像が造られました。

よく未と申は一対として扱われることがありますがこれは陰陽道の考えからきています。
北東の方位は丑寅と呼ばれて鬼門とされています。そしてその鬼門とは正反対に位置するのが南東の裏鬼門です。そこに位置するのが未と申なのです。

ちなみに鬼門となる方位に裏鬼門に位置する申をあえて置くことで鬼門の力を相殺するという方法もあるそうです。

少し話はそれましたが大日堂のように羊を神使として祀る寺社は他にもあります。

京都の法輪寺には境内に羊の像が置かれています。これは御本尊の虚空蔵菩薩の使いとして羊が祀られているためです。

名古屋の羊神社もそのひとつでこちらには狛犬ならぬ狛羊が参拝者を迎えてくれます。手水鉢のところにも羊の像があるので穏やかな気持ちで手水を行えますね。
このように羊は神の使いとして祀られていますが他にも違う意味で羊の像が建てられる事があります。
日本ではあまり聞きませんが中国では羊は鎮魂の意味を持つとされていてお墓に羊の像を建てるのだそうです。

安らぎや穏やかというイメージの強い羊ですがやっぱり彼らには人の心を柔らかくする力があるのかもしれませんね。

それでは今夜はこのあたりで。

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