ジンクスって本当にあるのかな?
勉強漬けの毎日からほんの少しの間解放されて今は実家に帰省している。夏休みや年末年始はなるべく地元で過ごすことに決めているのだ。
家族と過ごす時間は大事だけどそれ以上にこっちに住んでいる彼女と一緒に過ごしたいからだ。遠距離ながらもうまくいってるんじゃないかと思っている。
そして今日は地元の夏祭りの日だ。子供の頃はそんなに規模の大きいものではなかったけれど最近では露店も増えて花火が打ち上げられるほどに大きくなった。もちろん彼女と一緒に行くことになっている。
大学を卒業したらこっちに帰ってくる予定なのだがそれを機に同棲しようと今夜彼女に伝えようと思っている。
彼女に連絡を入れると浴衣を着てくるそうだ。ならこちらも浴衣を着て行こうじゃないか。もうすぐ待ち合わせ時間なので浴衣を着て玄関に向かう。下駄を履いて一歩踏み出したその時だった。
鼻緒が切れた。「鼻緒が切れると不吉な事が起きる」という話を聞いたことがある。夏祭りに向かうという時になんと幸先の悪いことだろうか。
今夜は何も起こらないと良いのだけど。
という訳でよく分からない物語から始まった今夜の記事ですが今夜はジンクスのお話です。
ジンクスにはいろいろありますが先ほどの話に出てきた「下駄の鼻緒が切れる」というのは昔から良く聞くジンクスです。
ジンクスは日本でいうところの「験(げん)かつぎ」と似ています。ですが験かつぎは吉凶の効果を得るために故意に行う事なのに対してジンクスには故意だけではなく自然に起こった事象も含まれています。
ジンクスは人によっても地域によっても違うもの
「黒猫が前を横切ると不吉な事が起きる」というのもまた昔から良く聞くジンクスのひとつです。
ですがイギリスでは黒猫は幸運のシンボルとされていて黒猫に出会うのはラッキーな事だとされています。
そしてジンクスと言っても良いジンクスと悪いジンクスがあるのは実は日本だけで海外ではジンクスと言うと悪い意味でしか使われていません。だからイギリスでは黒猫に出会うのはジンクスではないのです。
地域によってジンクスの意味合いが違うようにそのジンクスの内容も人によって様々です。
「飼っている猫に引っかかれると明日は良いことがある」や「買い物をしてお釣りに五十円玉があるとタンスの角に小指をぶつける」など他の人からしたらありえない事でも本人にとってはジンクスなのです。
実際にジンクスは効果があるのか
地域や人によっていろいろなジンクスがありますが実際に効果があるものなのでしょうか。
人が勝負に赴く際に心に不安はつきものです。何度も勝負に勝てず悩んでいながらもある時にギリギリの内容でありながらも勝つことが出来たとします。
勝負だけではなく何度やってもうまくいかなかった事がうまくいった時でもそうです。その時人は何を思うのでしょうか。
「練習や努力の成果が出た」と考える人もいるでしょう。ですが中には「日頃の行いが良かったから」だとか「このブレスレットを身に着けていたから」などの考えにたどり着く人もいます。
こういった考えにたどり着く事がジンクスの生まれるきっかけなのですが実際にジンクスに効果はあるのでしょうか。
良いジンクスはその行為によって不安を取り除いてくれます。そして悪いジンクスは不安を増幅させます。
物事を行う際には不安は大敵です。不安は五感を鈍らせ悪い影響を与えます。そう考えるとやはりジンクスは効果があるのかもしれません。
ですが小さな出来事が全く関わりのない事象に影響を及ぼすという「バタフライ効果」というものがあるように精神的な部分だけではなく不可思議な部分で作用してくれているなら面白いと思います。
前向きな考え方には良い事が後ろ向きな考え方には悪い事がついてくる。ただ前だけ見て歩いているといろいろなものを見逃してしまうのでお気を付けて。
それでは今夜はこのあたりで。