「エンマコオロギ」なぜエンマ?その由来は閻魔大王にあるのです

心安らぐ秋の夜長と心落ち着く虫の声

夏も終わりを迎え季節は秋へと移り変わります。
寝苦しい夏の夜に比べ涼しく寝つきやすい秋がだいすきです。ポカポカと暖かい春も好きなんですけどね。
秋と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?

読書の秋に運動の秋という言葉もありますね。それではちょっと春や夏の風景を思い浮かべてみましょう。そして秋の風景を思い浮かべてみてください。
春や夏は昼の風景だったけど秋の風景は夕暮れや夜だったという方はいらっしゃらないでしょうか?

秋の夜長と言いますがやはり一番に思い浮かんだのは月見でした。冷えて澄んだ空気に視界を照らす明るい月。そして心地のよい風とその風が運んでくる虫の声。

秋の虫の代表格はやはり魔除けの効果も持つあの鈴虫でしょう。ほかにもクツワムシにキリギリスなど秋の夜を音で彩る虫達はたくさんいます。
そんな中で今回注目するのはエンマコオロギです。

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エンマコオロギと閻魔大王の関係

エンマコオロギという名前を久しぶりに耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが簡単にこのコオロギについて説明しましょう。

エンマコオロギはバッタ目のコオロギ科に所属します。その体躯の大きさは日本のコオロギの中で最大級です。そして何より数が非常に多いです。

夜に「コロコロコロ」というような鳴き声を聞いたことがないでしょうか。これはエンマコオロギの鳴き声で他にも「ヒヨヒヨヒヨ」という鳴き声を出すこともあります。
ちなみに縄張り争いなどのときには「キリリッキリッキリッ」といったちょっと格好良い感じに鳴きます。

さてそんなエンマコオロギですがなぜエンマなのでしょう。
それは彼らの顔に秘密があります。あまり間近で見たことがある人は少ないでしょうが画像検索すれば出てくると思います。
彼らの顔というより目の上には淡い茶色の眉のような模様があります。さらに目の周りを囲うようにファイヤーパターンのような模様が入っているのです。

そう、それはまるで閻魔大王が怒っているかのような顔です。

これが彼らがエンマコオロギと呼ばれる由縁なのです。
機会があるのなら一度見てみてください。怒っているようには見えてもなかなか可愛い顔をしていますので。

秋の夕涼みの中で聞こえてくる彼らの声はどこか心を落ち着かせてくれます。
エンマコオロギのように憤怒に満ちた表情で小言を言ってくる人も居ますがそれはあなたを思ってのことかも知れません。そんな小言も虫の声だと思って聞けばきっと心も落ち着くはず……ないですね。

それでは今夜はこのあたりで。

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