「アオミノウミウシ」その青い天使は毒を食らい我が物とする

青い海を泳ぐ青い天使のお話

世界中には数多の動植物が存在します。そんな中で毒を持つ種類もたくさんいます。彼らはなぜ毒を持つようになったのでしょう。
その目的は身を守るためだったり捕食の効率を上げるためだったりと様々だと思います。

生物の起源は海にあると言われています。そして海の中はまだまだ未知の世界です。今日はそんな海に住む天使のお話です。

アオミノウミウシという生物をご存知でしょうか。ウミウシと言えば海底を這うように移動するイメージがありますがこのアオミノウミウシは体の中に空気を取り込むことで海面に浮くことができます。放射状の鰭には刺胞と呼ばれる針を持っていてクラゲなどと同じ刺胞動物に分類されています。
青い模様の入った体に放射状の羽のような鰭を揺らめかせながら泳ぐ姿から「青い天使」とも呼ばれています。

スポンサーリンク
レスポンシブ

「青い天使」アオミノウミウシの驚異の能力

アオミノウミウシの別名「青い天使」という名前からは想像出来ない驚くべき能力を持っています。
アオミノウミウシの主食はギンカクラゲと猛毒を持つカツオノエボシです。彼らを捕食するということはギンカクラゲやカツオノエボシが持つ刺胞も同時に食べるということです。
アオミノウミウシは体の中に取り込んだ刺胞を消化するわけではなくその刺胞を自らの鰭の先端に溜め込むのです。
そして溜め込んだ刺胞は自らが身を守るための刺胞として使うのです。

これはとんでもないない能力です。両生類などは体表面に毒を持つものがいます。彼らが毒を持つ目的は主に細菌が体内に入り込まないようにバリアーにするためです。
両生類はこの毒を餌から取り入れます。そして取り入れた毒を体表面に移すのです。
ですが考えてみてください。両生類が体内で移動させるのは毒の成分です。アオミノウミウシが取り込み体内で移動させるのは刺胞はどういうべきか迷いますが個体…固形物なのです。

体内で固形物を自在に移動させるとはなんだか想像も出来ないですね。
しかし自然界には人間には考えられない能力を持った動物がたくさんいるのですね。

未知のものや自分とは違うものを疎ましく思うこともあるかもしれませんがまだ知らない世界が広がっているからこそ自然界は魅力でいっぱいなのでしょう。

ちなみに画像検索するとアオミノウミウシがどんな見た目なのか分かると思いますが青く美しい模様が入っているのは…お腹側です。

「青い海 常に背泳ぎ 青い腹」

それでは今夜はこのあたりで。

スポンサーリンク
レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レスポンシブ