「ロカールの交換原理」あなたはこの世界に何を残しますか?

ロカールの法則とはどんな法則なのか

グラスに残った指紋や帽子に付着した毛髪、他にも車同士の衝突による塗膜片の付着など犯罪を立証するための証拠となる物は例を挙げればキリがありません。

物と物、物と人、そして人と人が接触すると一方からもう一方に接触したことを示す痕跡が必ず残されます。

この事を提唱したのはフランスのシャーロック・ホームズと呼ばれる博士エドモンド・ロカールです。

彼は科学捜査の先駆者であり指紋認証における要点をまとめたことでも有名でフランスのリヨンの警察署内に世界で初の科学捜査に関する研究所を作ったことでも知られています。

今回は上に記した「接触には必ず痕跡が残る」という理論についてお話ししようと思います。この定義は「ロカールの交換原理」又は「ロカールの法則」と呼ばれ現在でも犯罪学の初歩とされています。

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人の心と積み上げられる痕跡

人は生まれてからいろいろなものに接触します。両親やペット、衣服に食器などそれらは物だけではなく人間や動物など非常に多いです。

そしてロカールの法則から考えればそれら接触したもの全てにあなたの痕跡が残っているはずです。
しかし逆にあなたにもそれらと接触した痕跡が残っているのです。
猫を抱いたときに付いた毛だったり香水を付けた時の香りもそうです。ですがそれらは五感で感じ取れるものです。

人が何かと接触した時には人が五感では感じることの出来ない痕跡もまた残っているはずです。
例を挙げるなら「悲しさ」や「嬉しさ」という感情でしょうか。
ゲームをして楽しいと感じる。花を見て綺麗だと感じる。動物に触れて可愛いと感じる。

このように何かに接触した際に起こる感情は五感では正確には感じ取ることが出来ません。
これら目に見えない心の内に残された感情もまた痕跡なんだと思います。

物事に対する感じ方は人それぞれ違います。それはきっと生まれてから積み上げられてきた痕跡によるものなのでしょう。
どんな人と接触して何を想ったか。どんな動物と接触して何を感じたか。どんな物と接触して何を考えたか。
これらの痕跡が記憶、思い出として積み重なることで一人の人間を作り上げているのでしょう。

そしてその組み合わせはは幾千いえ幾億もの組み合わせになるでしょう。自分と同じ痕跡の組み合わせを持つ人間はこの世にいないと言っても過言ではないでしょう。

しかし全ての痕跡が良い痕跡だとは限りません。時にはマイナスの痕跡だってあると思います。
数学とは違いマイナスとマイナスが掛け合わさってもプラスにはならないでしょう。

しかしマイナスがあったからこそプラスの痕跡に巡り会えることもあるはずです。
だからこそそんな負の痕跡だとしても受け入れるべきなのかもしれません。


あなたの中にある全ての痕跡がたった一人のあなたを作り上げているのですから。


それでは今夜はこのあたりで。

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