幸せを運ぶ四つ葉のクローバー
この世にはたくさんのおまじないがあります。
おまじない図鑑みたいな本を覗けばきっと見たことも聞いたこともないようなおまじないだってあるでしょう。
そのような中でも皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「四つ葉のクローバー」を見つけると幸せになれるという話を。
皆さんはなぜ四つ葉のクローバーを見付けられると幸せになれると知っているのでしょう。
それは誰かから聞いたりどこかで読んだお話です。
そもそも四つ葉のクローバーが運んでくるのは幸せなのでしょうか。
今回はそんな四つ葉のクローバーについてお話ししていきましょう。
クローバーの花言葉はちょっと怖い
まずこの話を始める前にクローバーの花言葉についてお話ししましょう。
色によって花言葉が若干変わるのですがクローバー全般の花言葉は
「私を思って」「幸運」「約束」「復讐」
です。
「私を思って、幸運、約束」という花言葉はものすごく恋愛を思わせる花言葉ですよね。
そんな甘い花言葉に混じっている「復讐」と言う花言葉。
なんだか怖いですね。なぜクローバーに復讐という花言葉がつけられているのでしょう。
さらに四つ葉のクローバーにはさらに「私のものになって」という花言葉が付け加えられます。
「私を思って」から「私のものになって」への変化。どこか独占欲が強くなり愛情も深くなった感じがしますね。
なぜ三つ葉から四つ葉になるとこのような変化が起きるのでしょう。
それは四つ葉のクローバーが生まれる経緯にあるのかもしれません。
四つ葉のクローバーは傷付くことで生まれてくる
クローバーとはシロツメクサと呼ばれる植物の別名です。
シロツメクサは最近はどうか分かりませんが花冠を作ったりするあの植物ですね。
本来クローバーの葉はほとんどが「三つ葉」です。そんな中に稀に「四つ葉」のものがあるのです。
その希少性もあり四つ葉のクローバーは特別なものだとされてきました。
さてそんな四つ葉のクローバーは一体どのようにして生まれるのでしょう。
四つ葉のクローバーは三つ葉クローバーに対しておよそ一万分の一くらいの確率で生まれると言われています。
生まれる要因は遺伝子的なものが10万分の一くらいだと言われています。
その他の四つ葉のクローバーは三つ葉からもう一枚葉が増えて四つ葉に生まれ変わるのです。
ただ何の原因もなく葉が増えるわけではありません。
三つ葉の葉の根元にある原基と呼ばれる部分が傷つけられてそこから新しい葉が生まれるのです。
そしてその傷付く原因のほとんどが人や動物による踏みつけです。
四つ葉のクローバーは踏みつけられて傷付いた三つ葉の生まれ変わった姿なのです。
そうなると「復讐」と言う花言葉にも少し納得出きますね。
あまり具体的には書きませんが「恋人に別れ話を突き付けられ傷心した末に相手を見返すために生まれ変わる」と言うような恋愛の一場面を思い浮かべられないこともないですね。
それと余談ですがアイルランドではクローバーを国花としていて三つ葉をキリスト教の三位一体(父と子と精霊)。四つ葉を十字架として信仰を表す植物としても親しまれています。ですが四つ葉が表す十字架は張り付けを連想させてここから復讐という花言葉が生まれたとも言われています。
花言葉の由来はこちらの説の方がきっと正しいのでしょう。
クローバーの持つ「幸運」「復讐」という反する花言葉が示すのは幸福と不幸は隣り合わせ。愛情と憎悪は表裏一体と言うことなのでしょうか。
四つ葉のクローバーを見付けたあなた。
あなたには幸運だけが訪れますように。
それでは今夜はこのあたりで。