幸せをもたらすと言われる「紫色の蝶」
春の訪れは自然界にとって待ち遠しいものです。それは生き物達にとっても同じことです。
そんな生物の中でも「蝶」は少し特別な存在です。ヒラヒラと舞うようなどこか神秘的な飛び方もその特別さを強調しているのでしょう。
世界中に多くある国にはそれぞれ国花や国鳥など国を代表する花や鳥が決められています。
日本には特に定められた国花はなく主に菊だとされていて国鳥はキジとされています。
そして実は国の蝶「国蝶」というものが定められています。
日本の国蝶として定められているのは「オオムラサキ」と呼ばれる蝶で日本昆虫学会により選ばれました。
オオムラサキの最大の特徴はオスの翅にあります。その翅は青紫色の光沢を持っていてとても美しいものです。
そしてその翅の色合いは日本国内でも地域により色が異なります。
しかしどの地域でも変わらぬその青紫色の輝きはとても神秘的なものです。
国蝶と言ってもそれほどレアというわけではありませんので春の終わり頃6月には各地で目にすることが出来るでしょう。
ということでかなり長い前置きになりましたが今回は昆虫網のチョウ目に分類される蝶の中で「紫色の蝶」がもたらす幸福についてお話ししましょう。
紫の蝶は一体どのような幸せをもたらすのか
蝶は昆虫網の中でもどこか風格の漂う存在です。
そして蝶は様々の文化圏でいろいろなものを象徴するシンボルとしても扱われています。
キリスト教では蝶は輪廻転生つまり復活の象徴とされているそうです。
ギリシャでは不死のシンボルともされていると聞きます。
何よりも蝶は蛹から羽化する姿から変化の象徴ともされています。美しく変貌するその姿故に女性達に好まれるのかもしれません。
そんな蝶の中でも今回は紫色の蝶です。それでは紫とは一体どのような色なのでしょうか。
紫と聞いて一番に思い浮かぶのは「妖艶」でしょうか。ですが同時に「高嶺」や「崇高」というイメージも湧いてきます。
風水の世界での紫色は「知性」「神秘的」「気品」「繊細さ」を表します。そして色の強さでは黒や赤に負けていません。
もしかすると紫の持つ「神秘的な力」が蝶の持つ神秘性を紫色がさらに引き出しているのかもしれません。
そして冠位十二階でも最上位に位置する紫はやはり品位の象徴でもあるのでしょう。
そんな紫の力を併せ持つ蝶が与えてくれるのは「品位の高さ」や「思慮深さ」と言ったところでしょうか。
ちなみにオオムラサキと同じタテハチョウに分類される仲間にコムラサキと呼ばれる蝶もいます。
こちらも日本全土で見ることが出来る紫の蝶の一種です。
毎日がただ何事もなく過ぎて行く中であなたの前にふと紫色の蝶が現れることがあるかもしれません。
その時は思慮深く思い更けるのも良いかもしれないという蝶からのメッセージなのかもしれませんね。
それでは今夜はこのあたりで。