「福禄寿」子孫繁栄と財運に長寿の御利益をもたらす神様

三つの願いを叶えよう「福禄寿」とはどんな神様なのか

「千夜一夜物語」通称アラビアン・ナイトに綴られた説話の中でも「アラジンと魔法のランプ」は有名なお話ですね。

そのお話の中で登場する「ランプの魔神」はアラジンの願いを叶えてくれます。
実はこのランプの魔神へのお願いは数に制限がないのですが「三つの願い」というイメージがあるのはなぜなんでしょうね?

さて、皆さんは願いが三つ叶えられるとしたら一体何を願いますか?

今回は人間が強く求めるであろう「三つの願い」が神格化したとされる神様のお話です。

その神様の「福禄寿(ふくろくじゅ)」と言います。日本では七福神の一人として祀られる神様ですね。
福禄寿は道教の世界で生まれた神様です。道教とは日本の陰陽道の元になったものと言われています。
この神様は道教において人が欲する三つの徳つまり願望が神格化したとされています。

その三つの願いとは「幸福(子孫繁栄)」に「封禄(財産)」と「長寿(健康と長生き)」となっておりこれら三つからそれぞれ「福」「禄」「寿」を一文字ずつ取って生まれた神様なのです。

この事は三星信仰とも関係しており「福星」「禄星」「寿星」の三人の神様が日本に伝わった際に一人の神「福禄寿」として祀られるようになったともされています。

そして中国では福禄寿の三神と供に鶴、鹿、桃が描かれることが多いです。
他にも蝙蝠や松が描かれたりもしますがこれらは中国ではどれも縁起の良いものとされています。

それでは「福禄寿」とは一体どのような御利益をもたらしてくれるのでしょうか。

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七福神の一柱「福禄寿」はどんな御利益をもたらしてくれるのか

道教の伝来と供に日本に伝わり七福神の一柱として祀られる「福禄寿」の御利益はどのようなものなのでしょう。

「名は体をあらわす」とはよく言いますが福禄寿の名前は正にその本質をあらわしています。

先程もお話ししましたが「福」は幸福の一文字です。これはただ幸せという意味ではなく子孫に恵まれて家系が繁栄することを意味しています。

「禄」は封禄から来ています。これは財産や資産を意味する言葉です。

そして最後に「寿」はもちろん長寿の一文字です。
これもただ長生きすると言うわけではなく健康を保ったまま末永く過ごせる事を意味しています。


これらの事から七福神「福禄寿」のもたらす御利益は「子孫繁栄」「商売繁盛」「金運上昇」「無病息災」「長寿」とされているのです。

そして全国に数多くある福禄寿を祀る霊場から今回お勧めしたいのが滋賀県高島市にある阿志都弥神社(あしづみじんじゃ)です。
ここには西近江七福神の一つで福禄寿が祀られていますがお勧めする理由はそれだけではありません。

この阿志都弥神社には葦津姫を祀っているためです。
葦津姫とは木花開邪姫(このはなさくやひめ)の事を言いまたの名を「桜花大明神(おうかだいみょうじん)」と言います。

もうすぐ桜の季節がやってきます。そんな時期に福禄寿を参るのにはピッタリな社ではないでしょうか。


それでは今夜はこのあたりで。

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