「ブックカース」本にかけられた呪いとその目的とは

「ブックカース」本の呪いと盗難防止

現在インターネットの普及によりホームページやブログなどに自分の考えや想いを簡単に綴ることが出来るようになりました。
そして紙で出来た本に代わるものとして電子書籍というものが現れました。
それまでは本や書物は皮や紙が使われていました。中世より以前さらに西暦以前には実は書物は貴重なものであり盗難が頻繁に起こっていたのです。
その盗難を防止するために本に施されたのが「ブックカース」呼ばれるものです。
「ブックカース」を直訳すると「本の呪い」という意味ですが訳してそのまま本にかけられた呪いの事です。
本の盗難防止のために本にかける呪いとはどんなものなのでしょうか。
その呪いとは主に神の怒りをかうといった内容のものです。例としてカトリック教徒に向けた呪いとして破門される永久に神から見放される、他にも地獄に堕ちるといったものがありました。
しかしブックカースは見えない呪いが本にかけられているわけではありません。

これらの呪いは文字として本の奥付と呼ばれる場所に記されていました。
奥付とは本の最後にある刊行元や作者、刊行日などが記されている部分です。日本の書籍には基本的に記載されているいますが海外の本にはこの奥付には特に何も書かれていません。代わりにコロフォンと呼ばれるタイトルの次のページにこれらの事項が書かれています。
この奥付かコロフォンのどちらかにブックカースの文章が記載されているのです。

その内容は様々ですが例を挙げるなら
「この本を盗んだ者は神の手を離れ地獄に堕ちて永遠の責苦にあうだろう」
というような盗んだ人が本を返した方が良いんじゃないかと思うような事が書いてあるのです。
今挙げた一例は優しいほうです。実際のブックカースにはもっと残酷な内容が記載されていました。

人の物を盗むのは悪いことですがなぜ呪いをかけるまでに本というものは重要視されていたのでしょう。
それは当時の本は全て手書きだったためです。印刷機など存在せずに紙も希少だった時代には本や書物は大変貴重な存在だったのです。

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ブックカースとコピー&ペースト

本の盗難を防ぐために施された呪いブックカース。今の時代でも初版本など希少価値の高い書物は多数あるでしょう。ですがブックカースのかけられた本はそうそう出回ってはいないはずです。
むしろ最近は本というもの自体の存在が昔に比べて薄くなってきているような気がします。

最近で紙で出来た本を読むよりもインターネットを介してブログや小説などの文章に接する機会のほうが多いのではないでしょうか。
インターネット上でなら盗難もないだろうと思っている方もいるでしょうがそんなことはありません。
コピー&ペースト略してコピペという言葉を聞いたことがありませんか?
これはネット上の文章をコピーしてペーストするという行為を指す言葉です。現代でいうところの文章の盗難にあたる行為でしょうか。いえ、少し違いますね。ネット上に公開しているのだからコピペだけでは盗難にはならないでしょう。
そのコピーした文章をそのまま利用して自分の言葉にして使うなら…いえ、これもどちらかと言えば盗作になりますね。
なんにしてもこちらのブログでも時折ページ内の文章をコピーしていかれる方がいらっしゃるようですがこのブログには特にブックカースは施してはいませんのでご安心を。

それでは今日はこのあたりで。

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