高速で動くと視界が狭くなるのはなぜだろう
F1ドライバーの人達は大変視野の狭い状態でコースを走ると聞きます。
それは高速で走っているためです。
しかしなぜ高速で移動すると視野が狭くなるのでしょうか。
車に乗っている時は走っている時などを思い返してみましょう。
何か目標に向かって動いているときには視界の中心は段々と大きく見えてくるだけですが中心から離れるにつれて風景の動く速度が速くなっていきます。
視界の端つまり横の方などもう風景が流れるだけで何が写っているのか分からなくなってしまいます。
さて、さらに移動する速度が速くなるとどうなるでしょう。
視界の中心付近は変わらず近づいてくるように見えるだけですが視界の端は速すぎて脳の処理が追い付かずにぼやけて見えてきます。
さらに速度が上がると段々と脳の処理が追い付かない範囲が広がっていきます。
そしてこの考えからいくとF1のように時速300kmに近い速度では脳が処理出来る領域が中心付近のみになってしまいます。
これがきっと移動速度が上がると視界が狭くなる理由なのでしょう。正確には視界が狭くなるのではなく風景を認識できる範囲が狭まると言ったほうが良いのでしょうか。
しかしこれだけ狭い視界での高速走行を可能にしているのはやはり慣れと才能なのでしょうね。
ただここまで速度と視界の関係についてお話ししてきましたがこれはあくまでも憶測なので悪しからず。
スピードを落として心の視野を広げてみよう
速度と視界の関係について車を例に挙げて考えてみたわけですが移動手段は車だけではありません。そして人は常に動き続けています。
それは移動しているという意味だけではありません。
目的地に向かうことももちろんそうですが食事をしたり洗濯をしたりという何かを為そうとしているときも含めて人は常に動き続けているのです。
それは夢や目標に向かっているときも同じことです。「夢に向かって前進する」「目標に近付く」ということばもありますね。
そのような言葉にあるように人は常に動き続けるのです。
さて、今回のお話は速度と視界の関係についてです。それでは夢に向かって進んでいる人はどれくらいの速度で進んでいるのでしょうか。
もちろん速度は人それぞれですね。それではなぜ速度に違いが生まれるのでしょうか。
答えは簡単です。どれだけ夢に向かって進もうとしているかですね。
元々の才能の差もあるかもしれませんが努力による差は大きいでしょう。
夢に向かって努力するということは夢に向かうスピードを上げるということなのです。
しかし夢を早く実現するために上げたスピードは時に最大の障害となることもあります。
それは先程話した「速度と視界の関係」そのものです。
「がむしゃら」に「ただひたすら」に突き進むことは時には大切でしょう。しかしスピードが上がるにつれて「心の余裕」「心のゆとり」は狭まります。
おかしな言い回しかもしれませんが「心の視野」とでも言ったら良いのでしょうか。
夢にたどり着くためにはいろいろなものが必要です。大きなものや小さなもの、時には目には見えない何かまでです。
それらを少しでも多く集める事が夢に近付くために必要なのです。
知識や技術、周りからのアドバイス。そして人とのつながりなど挙げればキリがないですね。
心の視野が狭くなれば狭くなるほどこれらの大事なものを見落としてしまうのです。
全速力で夢に向かって走ることは格好いいかもしれません。
ですがたまには立ち止まって周りを見てみませんか。
もしかするとそこには走っているときには見えなかった何かが写るかもしれませんよ。
あなたの心の視界の中に。
それでは今夜はこのあたりで。