注連縄っていったいなんなんだろう
注連(しめ)縄ってよく聞きますね。神社の境内や神木などに張ってあったりお正月に玄関や神棚に飾るしめ飾りもそのひとつ。神社にあってお寺にない今日はそんな注連(しめ)縄のお話です。
ちなみにお寺にないと書きましたがあくまで注連縄は神道のものなので仏教の寺院には基本ありません。あくまで基本です。
遥か昔、神仏習合の時代には仏と神の区別がなくお寺に注連縄があったこともありました。その名残で古い寺院には注連縄が使われていることもあるようです。
注連縄の役目
そもそも注連縄ってなんであるの?そんな疑問をお持ちの方もいるかと思います。注連縄とは結界の一つで神様の居場所と人の居場所とを分けていると言われています。ちなみに神社にある鳥居も結界の一つなんですよ。
由来なんですが昔神様が家にこもってなかなか出てきてくれなかったらしくて皆でどうやったら出てきてくれるか考えたそうです。
そして考えた結果、家の近くで皆でお祭りしたら神様が興味を持って出てきてくれるかもしれないということになって皆でお祭りを開催。そして神様は楽しそうだから気になって出てきてくれたんだけど神様が家に帰ると嫌だから誰かが玄関に注連縄張って帰れないようにしたそうです。
なんだか神様が可哀想と感じた方もいるかもしれませんがこれが注連縄の始まりだそうです。
形も様々だけど向きも大事
注連縄にはいろんな種類があって両端が細くなっている大根注連や片側が太い牛蒡(ごぼう)注連など形も様々ですが実は向きがあるんです。
ごぼう注連を例に取ると分かりやすいですが片側が太くなっていて端が綺麗に揃っています。こちらを「本」と呼び注連縄の巻きはじめになります。そして反対の細く尻尾のようになっている部分が「末」です。
お正月などに神棚などに張られる注連縄は神様から見て左が「本」で右が「末」、つまり人から見ると左が「末」で右が「本」です。これが新しい年に神棚に神様を迎え入れるための注連縄の向きなのです。
さて、今注連縄の向きについてお話したところですが神様を迎え入れる注連縄を逆の向きに張るとどうなるのでしょう?迎え入れない…いえ、ニュアンス的には閉じ込めると言ったほうがいいでしょうか。「本」と「末」が逆だとまさに本末転倒…すいません、ちょっと言ってみたかっただけです。
とりあえず注連縄を逆に張るとものを閉じ込める力があるとしてそんな風に注連縄を張ってある神社があるのでしょうか。実はあるんですよ詳しくは書きませんが調べればすぐに出てくると思います。
注連縄の世界
今回注連縄の話をしましたが若干オカルト要素も混じってしまいカテゴリーを迷いましたがスピリチュアルにさせて頂きました。
注連縄にはまだまだ紹介出来なかった種類や締めかたの違いに付ける飾りの意味などまだまだ話したいことが沢山ありますがそろそろお開きといたしましょう。
新年はまだ先ですが良い注連縄ライフを。
それでは今夜はこのあたりで。