アイルランドの妖精とアメリカのマーモット「ウッドチャック」

北米に住むマーモット「ウッドチャック」は実は妖精なのかもしれない

ウッドチャックとは大きなリス科の動物で主に北アメリカに生息しています。

彼らは穴を掘るのが得意で地面に巣穴を掘ってその中で生活します。巣穴はとても大きく中には10メートルを越えてさらに人間の身長ほどの深さに達するものもあるそうです。まるでもぐらのようですね。

そしてアメリカにはウッドチャックで春の訪れを占う日があります。グラウンドホッグデーと呼ばれていて毎年2月2日がその日にあたります。

ウッドチャックは冬眠をする動物なのですがこの2月2日に一度地上に出てくるのだそうです。その時がこの天気占いの始まりです。

もしその日が晴れていて地上に出てきたウッドチャックが自分の影を見て驚いて巣穴に戻ってしまうとまだ春の訪れは遠く冬はこの先6週間つづくのだそうです。
しかしその日が曇天などで影がなくウッドチャックがそのまま巣穴から出て活動を始めると春の訪れが近付いているということなのだそうです。

そう言えば少し前にお話したケルトの春の訪れを祝うお祭りインボルクもこの時期でしたね。あの時は2月1日と言いましたがたしか2月2日に行われることもあったはずです。

女神ブリギットを崇め春の訪れを祝うケルトの祭りインボルクと同じ日に行われるウッドチャックで春の訪れを占うグラウンドホッグデーには何か関係があるのでしょうか。

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妖精とウッドチャックの意外な共通点

春の到来を祝うケルトの祭りインボルクには実はグラウンドホッグデーと同じように天気を占う風習があります。
アメリカではウッドチャックで占いますがヨーロッパではアナグマやハリネズミを使って占いが行われます。
先程もお話ししましたがこの日が晴天で巣穴から出てきたウッドチャックが自分の影を見て驚き巣穴に戻ると春の訪れはまだ先だと言う占いです。


妖精の輪と呼ばれるものがあります。それは妖精の世界と人間の世界をつなぐ扉のようなものです。
その扉は普段は閉ざされているのですがその扉が開きやすくなる時があります。

まず4月30日の夜から5月1日の日没にかけてです。つまりワルプルギスの夜から聖ワルプルガの日メイ・デイの日没までです。
次は夏至の前夜から夏至の日没まで。そして10月31日の日没つまりハロウィンから11月1日の日没までとなっています。

もちろんこのインボルク前後も同じように妖精の輪が開きます。

妖精にはある伝説があり日没直後や真夜中、日の出前にその姿を現すと言われています。そしてもう一つは太陽が真上に来て自分の影が見えなくなるほんの一瞬も妖精の姿を見るチャンスだそうです。
この事から妖精はどうやら自分の影を見るのが嫌みたいですね。

そう、先程話したウッドチャックと同じなのです。

もしかするとウッドチャックは妖精なのかもしれません。土の中に住む妖精。ドワーフやノームといったところでしょうか。

グラウンドホッグデーまで四ヶ月。まだ冬も訪れていませんがウッドチャックは一足早い春の訪れを告げてくれるのでしょうか。

それでは今夜はこのあたりで。

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