手相鑑定じゃなくて指紋鑑定のお話

人それぞれが持つ唯一無二のもの

皆さんは人それぞれが持つ唯一無二のものと聞いて何を思い浮かべますか?

DNAや虹彩に指紋などがありますが手相もそのひとつです。前にもお話ししましたが手相は人それぞれ違って全く同じものは2つとありません。

この流れで行くと手相の話かと思いきや今回は指紋についてのお話です。

指紋とは

そもそも指紋ってなんでしょう?指紋とは指の末節つまり指の先端にある模様のこと。模様の種類にもいろいろあり中心が渦巻いている渦状紋、馬の蹄のような形の蹄状紋、弓形になっている弓状紋、そしてどれにも属さない変体紋の4種類に分けられます。

この指紋は人それぞれ違っていて犯罪現場に残された指紋を採取、照合し犯罪捜査にも役立てられています。それでは指紋の採取とは実際どのようにおこなわれているのでしょうか?

着色粉末による指紋採取

人の指紋には必ず汗や皮脂が付いておりそこに着色した粉末をふりかけて指紋に定着させる方法。粉末の色は赤やオレンジに蛍光色等様々でよくテレビドラマなどで見る白色の粉末はアルミニウムの粉末です。

粉末により浮き出た指紋にテープなどを貼り付けて写しとります。

ニンヒドリンでの指紋採取

ニンヒドリンという汗に反応する化学物質を使い指紋を採油する方法。指紋があるであろう部分にスプレーし指紋に反応すると青紫色に指紋が浮き出ます。

この方法は古い指紋にも使用でき約20年に付着した指紋も採取できるそうです。

鉄粉を使用した指紋採取

砂鉄よりもっと細かい鉄の微粒子を磁気ブラシを使い指紋のある箇所に撫で付けます。汗に跡に鉄粉が付着し指紋が浮き出る方法ですがこの方法は指紋付着から数時間の間にしか使うことが出来ません。

接着剤を使用した指紋採取

いつでしたか海外の某刑事映画でも使用されていた方法ですがケースの中に指紋が付着しているであろうものと接着剤の中身を少量入れ温めると揮発した接着剤の成分が指紋の汗に付着して白く浮き出るというもの。この方法は指紋を固めることが出来るため指紋を損傷してしまいそうな状況の時に有効です。

ヨウ素を使用した指紋採取

ヨウ素を指紋があるであろう箇所に吹きかけると指紋に含まれたタンパク質に反応して指紋が浮かび上がるというもの。この方法は浮き出てから数時間すると反応が弱くなり消えて見えなくなるので早めに撮影することが不可欠。

スポンサーリンク
レスポンシブ

指紋採取と歴史

指紋が人それぞれ違うという事実が何時発見されたものなのかは筆者も正確には分かりません。しかし日本が江戸時代の時にはすでに拇印というものが使用されていました。親指を印鑑代わりにするものですがこの頃から親指の形でその人物を判断出来るということはわかっていたのでしょう。

指紋採取も粉末での採取から始まり化学物質を使用したり光の照射など時代とともに進化してきました。この進化はまだまだ発展途上なのでしょう。

科学カテゴリーでこの締め方もどうかと思いますが筆者が行う手相鑑定も負けじと進化していきたいものです。

スポンサーリンク
レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レスポンシブ