人体のエネルギー 経絡(けいらく)と経穴(けいけつ)
毎日机の前に座りキーボードを叩く。デスクワークにつきまとうもの。それは肩凝り。
今日は帰り道にマッサージにでも行こうか。最近よく通うツボ押しの専門店に足が自然と向かうのであった。
「ツボ」それは東洋医学の中で使われる表現で「経穴(けいけつ)」とも呼ばれるもの。人体のいろいろな場所に点在しそこを刺激することで様々な効果を得ることが出来る。
ツボは普段から聞き慣れているかも知れませんが経穴という言葉は普段あまり使いません。この経穴とは一体どんなものなのでしょうか。
中国に昔から伝わる医学には人の体には生きるために必要なエネルギー(血、水、気)が流れるルートがありそれを「経絡(けいらく)」と呼んでいます。
経絡は体の至るところを走っていますがその経絡が分岐する部分や合流する部分、または経絡を流れるエネルギーが出入りする部分があります。
それを経穴と呼ぶのです。この経穴を指圧したり鍼(はり)やお灸で刺激することにより体に様々な影響を与えることが出来るのです。
東洋医学と聞くとどこかオカルトめいた響きを受ける方もいるかもしれません。ですがこの経穴は「WHO(世界保健機関)」でも認められている立派な医学なのです。
大地の力 竜脈と竜穴
人体に経絡と経穴があるように大地にもエネルギーの流れる道があります。
大地のエネルギーが流れる道は「竜脈」と呼ばれています。そしてそのエネルギーの出入りする場所が「竜穴」と呼ばれます。
「竜脈」は元は風水の世界の言葉です。大地のエネルギーは山に沿って流れると考えられており山脈の連なった形が竜のうねりのように見えることから竜脈と呼ばれています。
そしてこの竜に例えられる山脈のエネルギーが集中し出入りする場所が「竜穴」と呼ばれています。主に山に囲まれた場所が竜穴とされていることが多いそうです。
竜穴から大地の力を取り入れる
大地の「経穴」とも言える「竜穴」ですが人の中を流れるエネルギーに比べたら大地を流れるエネルギーは比べ物にならないくらい巨大なものです。
エネルギーが溢れている「竜穴」に立てばとてつもないエネルギーを取り入れることが出来るでしょう。
ただ「竜穴」と言ってもまだピンと来ないでしょう。ですが「竜穴」には違う呼び名が付けられています。
「パワースポット」…これなら大分聞き慣れた言葉だと思います。テレビや雑誌などで紹介されているパワースポットとは主にこの竜穴のことなのです。
しかし人の体調と同じように大地のエネルギーの流れは一定ではないのです。竜脈に流れるエネルギーが強いときもあれば弱いときもある。それに従って竜穴から溢れるエネルギーが強いときも弱いときもあるのです。
さらに「竜穴はエネルギーの出入りする場所」とお話ししました。竜穴にエネルギーが溢れている時もあればエネルギーを竜穴から取り込んでいる時もあるのです。
もしエネルギーを取り入れている竜穴に立てばどうなるでしょう。パワースポットに行ったにも関わらずエネルギーを得ることなく逆に吸いとられてしまいます。
文明の進化とともに大地は弱りエネルギーの溢れる竜穴は少なくなっていると言われます。パワースポットに出向きエネルギーを得るよりまずは大地のエネルギーを活性化がすることが先決なのかもしれません。
このあたりのことはまた詳しくお話ししようと思います。
それでは今夜はこのあたりで。