鏡の中にある世界 あなたは誰?

鏡の始まりと今

光を反射し姿を映す鏡。鏡は至るところにあります。家の中を見渡しても姿見に洗面台などに鏡があり気になったときに自分の姿を見ることが出来ます。

現在の鏡はガラスの片面に銀やアルミニウムを蒸着させたものです。古来に使われていた鏡は金属を磨いて作られていました。

さらに遡るとどうでしょう。人類が一番始めに自分の姿を映し出したものは水で水面に姿を映す「水鏡」が鏡の元祖だと言われています。

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鏡と映し出された自分の姿

鏡の前に立てば自分の姿が映し出されます。これは当たり前の事なのですがなぜ人は鏡に映ったものを自分の姿だと認識できるのでしょうか。

「タイムスリップしてきた鏡を知らない人が鏡に映った姿を自分の真似をする誰かだと思い怒りだす」という描写を見たことがないでしょうか?これは鏡の存在を知らない人にとって当たり前の反応だと思います。

ですが鏡の存在を知らないはず赤ん坊はいつの間にか鏡に映るものが自分の姿だと認識するようになります。誰かが教えたわけでもないのにです。

これは「自己鏡映像認知能力」と呼ばれる能力によるものなのです。

鏡は二つの世界をつなぐもの

風水の世界では鏡は力を吸収するものと考えられています。風水では「西」は金銭を意味する方位で部屋の鏡を西に向けて置いておくと金運上昇に効果があると言われています。

ちなみに眠るときに自分の姿が映るように鏡を配置するのはいけないと言われていて眠っている間に力を吸われてしまうそうです。

そして鏡には「こちらの世界」と「あちらの世界」をつなぐものという考え方もあります。「こちらの世界」と同じような「あちらの世界」が存在すると考えられているのです。

「こちらのあなた」と「あちらのあなた」

鏡に映るもう一人のあなた。その映し出された自分の姿に向かって「お前は誰だ?」「あなたは誰?」というように話し掛け続けると次第に発狂してしまうという都市伝説をご存知でしょうか?

これは実は都市伝説ではなく「ゲシュタルト」に関する実験のひとつです。ゲシュタルトとは「全体と部分の関係性」という意味を持つドイツ語でこの関係性が崩れてしまうことを「ゲシュタルト崩壊」と言います。

鏡に映る自分に向かってその存在を確認するという行為は自分が自分を知らないという暗示を掛ける行為に等しいです。

これを続けることにより自分自身の存在があやふやになってしまいます。自分を形作るパーツとパーツにより出来上がった「あなた」という全体性。その関係性が崩れてしまうのです。

ゲシュタルトが崩壊し最後には精神が崩壊してしまいます。何度も言いますがこれは都市伝説ではなく実験として確立されている行為です。興味本意では絶対に行わないでください。

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鏡には古来より力があるとされてきました。「魂を吸いとる」や「真実を映し出す」など様々な伝承があります。

今あなたの目の前にある鏡にはあなたはどんな風に映っていますか?

笑っているかもしれません、泣いているかもしれません。どこか元気のない顔をしているかもしれません。ですが忘れないでください。今そこに映っているのはあなたの真実の姿だということを。

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