「ヘーメラー」と「ニュクス」昼の女神と夜の女神

2017年の夏至は6月21日です

突然今年の夏至を伝える形で始まった今回の記事ですがまず夏至についてお話しましょう。夏至とは一年で日の出ている時間が一番長い日です。そしてヨーロッパなどでは夏至は一年で一番性欲の高まる日だとも言われています。

ギリシャ神話には昼の女神と夜の女神がいます。夏至は昼の女神にとって一年で一番忙しい日になります。今回はそんな昼と夜の女神の話です。

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夜を連れてくる女神 ニュクス

まずは夜の女神ニュクスの事から話したいと思います。なぜ昼の女神からじゃないのかとお思いでしょうが理由は後でお話します。

ギリシャ神話の女神ニュクスは漆黒の翼を持っていて夕暮れになると馬車に乗り空へと飛んで行きます。そして夜を連れて舞い戻ります。

そんなニュクスですがかなり強いそうです。いろんな神様から尊敬されつつも怖がれていたらしいです。

ニュクスはギリシャ神話の中では一番最初に結婚した神様でそのうえ子沢山だそうです。尊敬されつつ怖がれてしかも子沢山と聞くとなんだか母親のイメージを抱くのは筆者だけでしょうか。

しかしさすがは夜の女神ニュクスだけあって彼女が産んだ神様達は結構怖い神様が多いです。

昼の女神ヘーメラーはニュクスの娘

そんな怖いイメージのニュクスにはヘーメラーという娘がいます。このヘーメラーこそが昼を司る女神です。

ヘーメラーには姉妹がいますがヘーメラーは母親のニュクスと二人暮らしです。世界の西の果ての地下にある家に二人で住んでいます。

ニュクスが夜を連れてきて世界が夜に包まれている間ヘーメラーは家で待っています。ニュクスが夜と一緒に西の家に帰ってくると同時にヘーメラーが家を出て世界に昼を運びます。

二人がすれ違うその瞬間が昼と夜の境目になります。

ニュクスが高笑いしながら夜を運ぶのに比べヘーメラーはただ微笑みながら昼を運んでくるのを想像してしまうのは筆者の偏見かもしれません。ですがあんまり話すことはないけど実は仲が良い親子を想像してしまうのも確かです。

夏至が近づくにつれヘーメラーは忙しくなりますが頑張ってほしいものです。

それでは今夜はこのあたりで。

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