「マカロン」の持つ「艶やかさ」と女性の持つ「艶やかさ」

多彩な色と可愛いシルエット「マカロン」と言う名の幸せ

時折思うのです。やっぱり味覚と感情はどこかで繋がっているんだろうと。
美味しいものを食べているときはやはり幸せな気分になるものです。

しかし味にはいろいろな種類があります。「苦味」「渋味」「酸味」そして「甘味」も味の一つです。
この中でもやはり幸福を感じる味として「甘味」は別格でしょう。「甘い」という言葉自体、いえ字体からすでに幸せが溢れだしているように感じます。

そんな甘さを代表するものと言えばやはりスイーツ。そう、お菓子ですね。

世界中に数多あるお菓子達ですが今回はその中でも可愛さにおいて群を抜いているお菓子を紹介しましょう。

そのお菓子は「マカロン」「マキャロン」と呼ばれるフランスのお菓子です。8世紀にフランスの修道院で考案されたという説もあればイタリア発祥だという説もあるそうです。
フランス発祥とイタリア発祥となると以前話したブリュレとカタラーナ抗争を思い返してしまいますね。

もうマカロンについては説明の必要もないかもしれませんね。一応マカロンとはメレンゲに砂糖とアーモンドプードルを混ぜたものを半円形に焼き上げて間にジャムやクリームを挟んだお菓子のことです。

その特徴は可愛い彩りですね。原色からパステルカラーまでマカロンはいろいろな色に飾られます。
その多彩さもまたマカロンの可愛さを一層引き立てるのでしょう。

そしてマカロンと言えばやはりその食感です。固くもなく柔らかくもなく何とも言葉で表しにくい表面の食感とふんわりしっとりとした中身の食感は他のお菓子にはないものです。

ちなみに普段よく目にするマカロンはパリ風のマカロンでマカロン・パリジャンと呼ばれます。そして別名はマカロン・ムー(柔らかいマカロン)とも言います。
外は艶やかで中はふんわり柔らかいマカロンですがあの質感にはある技法が関係していることをご存じでしょうか。

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「マカロナージュ」と「マカロン」泡をつぶして艶やかに

お菓子を作る際によく卵白を泡立てたメレンゲが使われます。メレンゲを使うことによってお菓子の食感を滑らかにしたり焼いた際の膨張剤となったりもします。

しかしこのメレンゲは実は奥の深いもので卵白に砂糖を加えるタイミングで出来上がるメレンゲの質が変わります。
混ぜ始めに砂糖を加えるときめ細かく重いメレンゲが出来上がります。混ぜている中盤に砂糖を加えるときめが粗く軽いメレンゲが出来上がるのです。

砂糖を入れるタイミングだけではなく温度や調理器具の材質などによってもメレンゲが変化するので作る料理によってメレンゲの作り方も変えなければいけないのですね。

さて、それではマカロンに使われるメレンゲは何か特別なものなのでしょうか。
実はマカロンに使われるメレンゲは何も特別なものではありません。
あの艶やかな表面とふんわりとした中身を作り出すためにメレンゲにマカロナージュと呼ばれる技法を施したメレンゲなのです。

マカロナージュとは簡単に言うとメレンゲの泡をつぶすことです。
生地とメレンゲを混ぜながら余分な泡をつぶすことで生地の固さを調整しながら泡を均一にします。
こうすることで乾燥した際に表面に膜が出来ます。これがマカロンの艶やかな表面をつくりだすのです。

しかしこのマカロナージュは足りなくてもやり過ぎてもいけません。どちらにしてもマカロンのような艶やかさは出ないのです。
そこにはやはり経験が必要なのでしょう。

「マカロンの艶やかさ」と「女性の艶やかさ」

日本語とは不思議なものです。ここまでマカロンについて話してきましたが「艶やかさ」を何と読んできましたか?

マカロンの表面について話していたのでもちろん「艶(つや)やかさ」と書いていたのですがやはり日本語は不思議なものです。

「艶やかさ」と書いて「艶(あで)やかさ」と読めばその言葉は女性の美しさを表す言葉になります。

それでは女性の美しさや華やかさはどのようにして身に付けるものなのでしょうか。
それはきっと身に付けるつもりはなくともいつの間にか身に付いているものなのだと思います。

そしてそこに必要なのは経験なのではないかと思います。
ですが一括りに経験と言っても良い経験もあれば悪い経験もあるでしょう。
それは恋愛経験も同じです。忘れられない相手も居れば忘れたい相手も居るはずです。

経験が小さな泡ならば泡が折り重なるメレンゲはあなたそのものです。
ですがメレンゲはきめ細かいメレンゲもあればきめの粗いメレンゲもあります。

そこで必要なのがマカロナージュです。余分な泡をなくすことで艶やかさを出すのです。
そう、女性としての艶(あで)やかさを。

ですが先程もお話ししたようにマカロナージュは足りなくてもやり過ぎてもいけません。
マカロナージュは足りないと生地の艶は出なくなります。またやり過ぎると生地に空洞が出来てしまうのです。

心のマカロナージュ。艶やかさを追い求め過ぎて心に隙間が出来てしまいませんように。

それでは今夜はこのあたりで。

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