ヨルムンガンド 世界を囲むほど長く大きな蛇

ヨルムンガンドという名の蛇

ヨルムンガンドとは北欧神話に出てくる蛇で主神オーディンに海に捨てられるという悲しい逸話を持ちます。

別名は幾つかありミドガルズオルムという名なら聞いたことがある方もいるかもしれませんがこれは神話の舞台となるミドガルズともミッドガルとも呼ばれる世界の名に由来しています。世界蛇という名もヨルムンガンドを差すものです。

この蛇は同じ神話に出てくるフェンリルと女神ヘルと兄弟関係にあります。この三兄弟は神の驚異になることを恐れた主神オーディンが海へと捨ててしまいます。

そこから神話が始まるのですがヨルムンガンドは海の底でとても巨大に成長します。その大きさは舞台となるミドガルズを囲みさらに自分の尾をくわえられるほどと言われているのです。

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自分の尾をくわえる蛇

ヨルムンガンドは世界を囲み自分の尾をくわえますがヨルムンガンドとは別に自分の尾をくわえる蛇の姿を描いたものがあります。

ウロボロスという言葉をきいたことがあるでしょうか。蛇をモチーフにしたシンボルなのですがこちらは尾をくわえると言うより飲み込んでいると表現した方が適切でしょう。

蛇が自分の尾を飲み込み輪になっているものですがこのウロボロスのマークはドラマやアニメにも登場します。

ウロボロスは死と再生や不死、永遠の命などの意味を持つそうです。終わらない蛇のループがそれをあらわしているのでしょう。

蛇は縁起の良い生き物

ウロボロスが死と再生を意味するように日本でも蛇は創造と破壊の象徴とされることがあります。そして蛇は縁起の良い生き物とされています。

日本における七福神の一人に「弁財天」がいますが弁財天の眷属と言いますか弁財天の使いは蛇だと言われています。

白蛇は家の守り神だとも言われていますし蛇が脱皮した皮は幸運をもたらしてくれると言われます。

蛇の夢を見たことがあるでしょうか?蛇の夢なんて縁起が悪いと考えてしまうでしょうが実は蛇の夢は大変縁起の良いものなのです。

たとえそれが蛇に食べられてしまう夢だとしても縁起の良いものなんです。夢のシチュエーションにより多少意味の違いはあれど蛇の夢は良縁と金運を運んでくれると言われています。

蛇は殺してはいけないと言われます。特に家に現れる蛇はそっとしておくものだと。

朝に現れる蛇は客を呼び込んでくれ夜に現れる蛇は泥棒や厄介なものをはね除けてくれるとも言われています。

蛇という生き物

もし森などで蛇と遭遇してしまうととぐろを巻きこちらを威嚇し襲いかかってくる。

そんな風に思っていませんか?ですがほとんどの蛇はものすごく気が弱いです。もし森を歩いていても蛇と出会うことはまずないでしょう。なぜなら蛇のほうが逃げていくからです。

蛇を見たことがある人なら必死に逃げようとする蛇の姿を思い返すことが出来るはずです。

そんな蛇ですがもし蛇のほうからあなたに近付いてきたのなら何か良いことが起こる前兆なのかもしれませんね。

ですがこれだけは言っておきます。近付いてきたのが毒蛇なら縁起や幸運のことなど忘れ一目散に逃げることをおすすめしておきます。

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