「逃げ水」決して辿り着けない道路に見える水

逃げ水ってなんなんだろう

普段生活していてふと不思議に思う事はいろいろあると思います。今日はそんな小さな不思議についてお話しましょう。
以前夏の風物詩である風鈴の起源と音の持つ力についてお話ししました。
夏の風物詩と言えば風鈴の他にも花火や浴衣などが挙げられますが実はひっそりと身近に潜む隠れた夏の風物詩があります。
それが「逃げ水」です。あまり耳にすることがない言葉ですが実は皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「逃げ水」とは道路に水が撒かれたように見える現象の事です。夏場に道路の少し離れた場所がまるで水びたしになったかのようにキラキラと光っている光景を見たことがないでしょうか。

これが逃げ水と呼ばれるものです。ではなぜ逃げ水と呼ばれるのでしょうか。
それは近付くと水が逃げていくからです。近付くとあなたと一定の距離を保つように離れていくのです。

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逃げ水の原因と夢と幻想

アスファルトで舗装された路面などでよく見られる現象ですがこれにはいくつか条件があります。
まずは晴れた日でさらに太陽の陽射しが強いこと。次に風のないことです。
この条件が揃ったときにアスファルトが太陽熱で熱せられて地表付近の空気の密度が低くなります。
そのため下位蜃気楼と言われる現象が起きます。逃げ水の場合もこれとよく似ていて地表付近の空気が膨張するために屈折率が変わりプリズムのようになります。
そしてそこに周りの景色が写り込むためまるで水びたしになったかのように見えるのです。

蜃気楼には近付くことが出来ません。それと同じように逃げ水にも追い付くことは出来ないのです。

夢を持つことは大事な事です。ですがまるで蜃気楼のように現実味のない夢や幻想を追いかけていていても逃げ水のように近付くことはなかなか出来ないでしょう。
そんなときは真夏のアスファルトのように熱くなった頭を一度冷やして逃げ水の向こうにある真実を見つめてみるのも大切なのかもしれません。

それでは今夜はこのあたりで。

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