「煉獄」天国まで近くて遠い場所 天国と地獄の間

「煉獄」とはどんな場所なのか

人はあの世に旅立ったあと一体どこへ行くのでしょう。
いえ、今回お話しする内容からすると人は天に召されると一体どこへ行くのでしょうか。

よく聞くものは天国や地獄でしょうか。仏教で言うところの浄土(じょうど)と穢土(えど)のことです。仏教の中には極楽という言葉もあります。
簡潔に言うなら天国や浄土、極楽は苦悩のない良いところ。地獄や穢土は苦悩の続く悪いところと言ったところでしょうか。
このあの世に旅立ったあとに向かう天国や地獄という概念は様々な宗教の教義に記されています。

「煉獄(れんごく)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。煉獄とはローマ教皇を中心とするキリスト教の教派の一つであるカトリック教会の教義に記されている場所のことです。
教義によれば煉獄とは天国と地獄の間にある場所のことです。

スポンサーリンク
レスポンシブ

「煉獄」とは清めの火

煉獄とは天国と地獄の間にある場所です。先程天国と地獄について簡単に説明しましたがもう少し詳しく説明していきましょう。
カトリックの教義では天国は「最高であり最終的な幸福」とされていて地獄は「神から離れて永遠に続く苦悩を受ける場所」とされています。そしてその間にあるのが煉獄なのです。
煉獄へと向かうのは天国にも地獄にも行けなかった魂です。行けなかったというと少々語弊がありますね。
地獄には堕ちなかったけれども天国にも行けなかった魂という意味です。
地獄に堕ちなかった魂については説明は必要ないかもしれませんが天国へと行けなかった魂とはどんな魂なのでしょう。

天国に行くには神を愛する心が必要です。そして神に愛されることが必要です。しかし少しでも神に反する気持ちがあると天国には行けません。そのような魂が煉獄へと向かうのです。
言い替えると罪を犯したことはあるけれども地獄に堕ちるほどでもない魂が煉獄に行くとされているのです。
さて、煉獄へと向かった魂達はいったいどうなるのでしょう。
軽いとは言え罪は罪です。魂達は煉獄で天国に向かうために苦罰によりその罪を清められます。その後清められた魂達は天国へと向かうことが出来るのです。
「火によって清められる」という言葉ありますがカトリック教会においても煉獄を「清めの火」と表現されています。

誰もが重かれ軽かれ罪を犯すものだと思います。しかしその罪を生きていけば罪も多少は軽くなるのは分かりません。
しかし罪を犯してしまったからといって天国への道を諦める必要はないということです。煉獄でどのような苦罰が待っているかは分かりませんが天国に登る階段は閉ざされてはいないのです。
しかし罪を犯せば周りから虐げられ罪滅ぼしのために刑に服すこの世界。もしかすると私たちが住むこの世界こそが煉獄そのものなのかもしれませんね。

それでは今夜はこのあたりで。

スポンサーリンク
レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レスポンシブ