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葛切りを食べて夏を乗り切ろう
葛切りの美味しい季節が近付いてきました。関東では葛切りはあまりメジャーではないそうですが葛粉と水で作る細長く透明のトコロテンのようなものです。葛切りは鍋に入れたり蜜をかけてデザート感覚で頂いたりもします。
葛粉は風邪の時などに飲む葛湯にも使われますがこれは葛粉が体を温めて血行をよくしてくれるためです。
現在では葛粉を使った葛切りは少なくなっていてジャガイモのデンプンを使ったものが増えてきています。ちなみにジャガイモのデンプンには体を冷やす効果があるので夏の暑い日に食べるのには実は良いのかもしれませんね
葛の花言葉と葛の効能
葛切りの原料として使われる葛ももちろん花を咲かせます。葛にはどんな花言葉があるのでしょう。
葛の花言葉は「根気」「芯の強さ」「治癒」「活力」などが挙げられます。
なぜこのような花言葉が付けられたのかは葛の特徴に由来しているのではないかと思います。
まず葛の最大の特徴といえばその根っこにあります。地面から上に出ているつるの部分も10メートルという長さにまで成長するのですが根っこも負けじと長く育ちます。その長さ約1m50cmにもなりさらに太さはおよそ20cmと大変太くなっています。
この根っここそが「芯の強さ」や「根気」いう花言葉の由来なのでしょう。
さらにこの根っこには良質のデンプンが含まれています。このデンプンを取り出して作るのが「葛粉」と呼ばれるものです。
葛粉は葛切りだけではなく葛餅やお湯に溶かして葛湯としても使われます。
葛のデンプンには血行を良くする働きや発汗作用もあり風邪のひきはじめなどに効果があると言われます。「葛根(かっこん)」と聞くと馴染みがあるかもしれません。
そして葛の花「葛花(かっか)」にも脂肪の燃焼を助けるイソフラボンが含まれているのは最近少し話題になっています。
葛の花言葉の「治癒」や「活力」はこのような効能からきているものなのだと思います。
実は先程紹介していませんが葛にはもうひとつの花言葉があります。
それは「恋の溜め息」です。そのイメージから薬のような香りがしてきそうな葛の花ですが実は葛花からはとても甘い芳香がします。この香りが花言葉の由来なのだと思います。
葛の花のような甘い溜め息をつけるような恋。経験してみたいものです。
それでは今夜はこのあたりで。