イースター(復活祭)とはキリストの復活を記念する祭り
キリスト教には復活祭と呼ばれるものがあります。
十字架に磔にされて命を落としたキリスト。しかしそのキリストは三日目に甦りました。
キリスト教ではこれを祝い祭が執り行われます。祭といっても日本の盆祭りのようなものではなく教会などで特別な礼拝が行われたり各々の家庭で厳かに行われることがほとんどです。
その内容も地域や宗派により違いはあるのですが一体イースター(復活祭)とはいつなのでしょうか?
イースターは何月何日と決まっている訳ではなく「春分の日を過ぎた最初の満月の後の最初の日曜日」とされています。
つまり毎年日付が変わる祝日なのです。しかしイースターは祝日とはいえ必ず日曜日にやってきます。そのためイースターの前後の日を振り替え休日としている国も多いそうです。
「イースターエッグ」復活祭に食べられる装飾された卵
祝い事とはちょっと違いますが日本でも土用の丑に鰻を食べたりします。雛祭りに雛あられを食べたりその行事にちなんだ食べ物があります。
キリスト教でも公現祭には「ガレット・デ・ロワ」を食べますしスペインではクリスマスに「ポルボロン」と呼ばれるお菓子を食べることは以前もお話ししました。
それではイースターには何を食べるのでしょうか。
それは卵です。正確にはゆで卵なのですがただのゆで卵ではありません。
彩り豊かに装飾されたゆで卵です。そしてそれはイースターエッグと呼ばれます。
古くは赤一色に染めた卵だったそうです。卵は命を象徴するとされています。そして卵を染める赤の色はキリストの血を表しているそうです。
やがてイースターエッグは時代を経て赤一色から彩りと輝きを装飾されていきます。中には宝石を装飾されたものもあるそうです。
現在では中にお菓子の詰まった卵型のチョコレートやプラスチックで出来た卵も作られていてイースターエッグとして売られています。
探して食べてウサギのイースターエッグ
イースターに食べられるイースターエッグですがキリスト教の断食の期間が終わるお祝いとされることもありますが宗派により少し違いがあります。
その違いは地域にもあるのですがイギリスにアメリカやドイツではこのイースターエッグをいろいろなところに隠します。
それを探して見付けた数を競うという行事もあるそうです。
実は今卵を隠すと言いましたが伝承では卵を隠すのはある動物です。皆さんにも馴染み深いその動物とはウサギです。
彼はイースターバニーと呼ばれていてイースターエッグを隠すためにやってきます。ですがなぜウサギなのでしょう。
古来よりウサギと卵は豊穣の象徴です。イースターエッグにはキリストの復活を祝うと同時に一年の健康と繁栄を願う気持ちが込められているのでしょう。
もうすぐイースターがやってきます。もし庭先でウサギを見掛けたのならその場所を探してみるといいでしょう。そこにはきっと綺麗に彩られたイースターエッグが隠されているはずですから。
それでは今夜はこのあたりで。