「ツバメ」低く飛ぶ燕と雨と地震の関係

「ツバメ」が低く飛ぶと雨が降る

最近ではあまり見かけなくなったかもしれませんが家の軒先に巣を作る鳥が居ます。
そんな鳥達の中でも可愛らしくそしてどこか洗練された印象を受ける鳥がいます。黒に近い藍色を基調としていながらも白と赤のコントラスト。そして何よりも二股に分かれた長い尾が特徴です。
もうお気付きでしょうがその鳥とは「ツバメ」の事です。

古くからの迷信や言い伝えはたくさんあります。そしてこのツバメにも次のような話があるのです。

「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」

皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
普段は高いところを飛んでいるツバメが人の腰くらいの低い高さを飛んでいると直に雨が降るというものです。

実はこの迷信は根拠がないわけではなくしっかりとした科学的な裏付けがあるのです。
ツバメは足が短く歩くのが苦手です。そのため虫を主食とするツバメは飛んでいる虫を飛びながら捕まえます。
次に雨の原因となる低気圧が近づいてくると湿度が上がります。すると蝿や蜂などの虫は羽根が水分を含んで高く飛ぶことが出来なくなるのです。
そのため虫を捕食するためにツバメも低い高さを飛ぶようになるのです。

逆を言えばツバメが低く飛んでいる時は雨の原因である低気圧が近付いてきているということなのです。

「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」という迷信は科学的根拠が発見されて迷信ではなくなったのです。

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「ツバメ」が低く飛ぶのは地震の予兆

ツバメが低く飛ぶと雨が降るという迷信についてお話しましたがツバメに関する話は他にもあります。
一般的ではありませんが「ツバメが低く飛ぶのは地震の予兆」という話を聞いたことがあります。

ツバメと雨の関係性については結構耳にしますがツバメと地震の関係はあまり耳にしません。
燕が低く飛ぶ事が地震の予兆と言われるその理由について考えてみようと思います。

ツバメをはじめとする渡り鳥達は何度も海を渡り季節を越します。日本から南に渡る鳥に北から日本にやってくる鳥などその習性は鳥によって違いますがなぜ鳥達は何もない海の上を迷うことなく目的地に向かえるのでしょう。

それは渡り鳥が体内に太陽コンパスや星コンパスそして磁気コンパスを持っているためです。
太陽コンパスは昼間に渡りを行う鳥が太陽や水平線を利用して方角を知る方法で星コンパスは名の通り星の位置などから方角を把握するものです。

磁気コンパスというのは地磁気を感知して方角を知ることが出来るものです。ちょっと違うかも知れませんが方位磁針を体内に持っていると考えてもらったらいいと思います。
鳥と地磁気は意外に密接な関係があって鳥の頭部には小さなマグネタイトが入っていてそれが地磁気を感知しているとのことです。
他にも鳥の目には特殊な光受容体があって磁気を視認出来るとも言われています。実際に磁気や電磁波によって鳥は方向感覚を失うそうです。

さて、次に地震についてですが地震の予測には地磁気の変化などが利用されているそうです。
地震の起こる少し前には微弱ながらも地磁気に変化があるらしくその微弱な変化を鳥達が感知しているとすれば鳥が普段とは違う行動を取る可能性も十分に考えられます。

春になりツバメを目にする機会も増えることがあると思います。もしあなたの目の前をツバメが低く飛んでいたなら何かが起こる予兆なのかもしれません。

それでは今夜はこのあたりで。

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