「彼岸花」その花言葉は悲しくも温かい

「彼岸花」彼岸に開く赤い花弁

彼岸とは二十四節気の中の春分の日と秋分の日を真ん中として前後3日の7日間の事を言います。この年に2回ある彼岸ですがよく言われる「お彼岸」と言うのは地域によっても若干の差はありますが春分の日のほうを言うようです。

これに対して秋分の日を中日とする彼岸は秋彼岸と呼ばれるそうですが一般には両方とも彼岸と呼ばれています。

このうちタイトルにある彼岸花が咲くのは秋の彼岸のほうで9月になります。
彼岸花は赤い放射状の花びらをしています。土手などの緑の中に咲く赤い彼岸花はまさに紅一点という言葉がふさわしいでしょう。

彼岸に花が咲きますが冬前には花は散ります。そして冬に葉が出てきます。その葉も春には枯れてしまいます。そしてまた秋になると芽が出てくるのです。
つまり花と葉は同時に見ることが出来ないのが彼岸花の特徴です。
そのため「葉見ず花見ず」という言葉が彼岸花から生まれました。

そんな彼岸花には一体どんな花言葉が付けられているのでしょう。

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彼岸花に付けられた花言葉

彼岸花の花言葉の前にまず彼岸花の別名についてお話ししましょう。
彼岸花には様々な別名が付けられています。

「幽霊花」に「地獄花」や「死人花」などどこか暗いイメージの名前が付けられていて地域によっては他の呼び名もあります。ですがそのどれもが死をイメージさせるものばかりです。
それは彼岸花の持つ毒性とお彼岸の時期に咲くためなのかもしれません。
そんな彼岸花が持つ花言葉は「悲しい思い出」「再会を楽しみに」「一途な想い」です。

死だけを連想させる彼岸花からは思い浮かばないような花言葉です。悲恋や別れを彷彿させられます。
親しい人との別れから生まれた花言葉なのかもしれませんね。

天上の花「曼珠沙華」と「彼岸花」

彼岸花には他にも「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という呼び名もあります。

曼珠沙華とは死を連想させるようなものではなく仏教の世界に登場する天上に咲く花のことです。
ただ経典に出てくる曼珠沙華と彼岸花はまったく似ていません。なぜこのような呼び名が付けられたのかは分からないそうです。

先程も触れましたが彼岸花には毒があります。彼岸花を植えると作物を荒らす害獣や害虫が寄り付かなくなるそうでその事から畑などの脇に植えられることも多くあります。
一見すると美しい花ですがその花は炎のようで持ち帰ると火事を招くとも言われています。

余談ですが彼岸花の学名リコリスはギリシャ神話に登場する海の精リコリアスから付けられています。
なぜ学名の由来が海の精なのかはまた別の機会に紹介しようと思います。

それでは今夜はこのあたりで。

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