春を代表する花のひとつ「桜(サクラ)」
3月下旬になると日本各地で桜の花が咲き始めます。
いつからか桜というと日本のイメージが定着しているかもしれませんが世界のいろんな場所で愛でられている花です。
そろそろお花見の季節がやってきますが桜とはどんな花なのかを知って桜を愛でるのも一興かもしれません。
ということで今回は桜についてお話ししましょう。
桜の種類とその花言葉
可愛くもありどこか崇高なイメージのある桜の花ですがその花が持つ花言葉は桜の種類によって違います。
まずはいくつか紹介していこうと思います。
・「ソメイヨシノ」染井吉野
江戸時代末期に作られたという観賞用の桜で一番目にする機会の多い桜です。
葉が出る前に花が咲くので花だけに彩られた桜を見ることが出来ます。
桜色に染まる木に是非酔いしれて頂きたいです。
そんなソメイヨシノの持つ花言葉は「優れた美人」「純潔」です。桜色一色に染まる姿から与えられた花言葉なのでしょうか。
・「ヤマザクラ」山桜
日本の野山に自生する桜で葉と花が同時に芽吹くのが特徴です。ソメイヨシノに比べて少し遅い時期に花を咲かせます。
俳句や歌などに詠まれている桜はこの桜のことを指しています。
ヤマザクラの花言葉は「美麗」「高尚」「淡白」とされていて美しくどこか崇高な佇まいから与えられたものなのかもしれません。
・「シダレザクラ」枝垂桜
枝が柔らかいために枝が垂れている桜のことでシダレザクラとは枝が垂れている様々な品種の総称です。
力強さを感じさせる桜の中で控え目でおしとやかさを感じさせてくれます。
シダレザクラの花言葉は「ごまかし」と「優美」です。うつむき加減なところから「ごまかし」という花言葉がつけられたのかもしれません。ですが少しうつむきながら黄昏る女性を「優美」だと感じるのは筆者だけでしょうか。
いくつか桜の花言葉を紹介しましたが全ての品種をひっくるめた桜の花言葉があります。
それは「優美な女性」です。
女性を桜に例えるということは少ないかもしれませんが「桜のような女性」という言葉はこの上ない誉め言葉なのでしょう。
淡く色付く桜の花は美しくも儚い
皆さんは日本の花と聞かれると何を思い浮かべますか?
多くの方が桜と答えるのではないでしょうか。世界の国々にはそれぞれ国花と言われるものがあります。
もちろん日本にもこの国花があるのですが桜も国花にふくまれています。含まれているというのは桜は法で定められた国花ではないそうです。
日本の法定された国花は天皇家の象徴である菊の花なのです。
春になると桜は花を咲かせます。種類にもよりますが薄い桃色だったり白の花弁の花を咲かせるのですがこの薄い桃色は「桜色」とも呼ばれます。桜の開花は皆さんの待ち望むもの。そのために春先には開花予想なども目にしますね。
桜が注目されるのは開花だけではありません。花見など咲いている最中もそうですがその散り際ですら愛でられています。
風に舞い散る花弁は小説のなどの一場面に描かれたりまたは句に詠まれたりするほどに儚くも美しいものです。
先程桜の花言葉を紹介しましたが花言葉というのは国によっても違うものです。
フランスでの桜の花言葉は「忘れないで」とされていますがこれは散り行く桜の花の情景から生まれた花言葉なのかもしれませんね。
咲き始めから満開、そして散った後まで全てを愛でられる桜。あなたはどの一瞬を切り取ってみたいですか?
それでは今夜はこのあたりで。