「蛙」雨の象徴カエルは幸運をもたらす神様の使い

雨を象徴する生物カエルは実は神様の使い

夏になると響く蝉の鳴き声は風情を感じさせながらも暑さを増す気がします。
雨が降ると鳴り響く蛙の鳴き声はどこか涼しげで静かな印象を受けます。

正確にはカエルは雨が降るとではなく雨が降りそうになると鳴き始める事が多いように感じます。
人が空を見て雨が降りそうだと感じるように彼らも雨が降るのが分かるのでしょうか。
そういえば雨が降る前には変わった匂いがしますね。雨の匂いというのでしょうか。
もしかするとカエル達も雨の匂いを感じているのかもしれませんね。


「かわず(かはづ)飛び込む~」など俳諧に詠まれることがある蛙は蛙は意外と人間との関わりが深い生き物です。

ちなみに和歌においての「かはづ」つまり蛙は河鹿蛙(カジカガエル)の事を指しています。
カジカガエルの鳴き声はコロコロというかシャラシャラと表現したら良いのか難しいですが鈴虫のような綺麗な鳴き声をしていてその鳴き声を愛でて楽しまれることが多くあります。

日本国内には約40種類の蛙が生息していますが体の大きさや鳴き声などは種類によって様々です。
その中で比較的大きな体を持つのがヒキガエルです。実はこの蟇蛙は「神様の使わしめ」つまり神使として祀られている蛙なのです。

滋賀県大津市の日吉大社の分社である岐阜県の日吉神社や埼玉県に鎮座する姥宮(とめみや)神社には神使として蟇蛙が祀られています。
埼玉県では他にも水宮神社には蛙が祀られており狛犬ならぬ狛蛙があなたを迎えてくれることでしょう。

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縁起が良く幸運を運んでくる蛙の跳躍

日本神話に登場する神様「猿田彦命(サルタヒコノカミ)」が祀られている神社では時折カエルが神様の使いとされている事があります。
それは猿田彦命が一度この世を去り再び蘇ったという伝説が由来しています。

この伝説から「蘇る(よみガエル)」「黄泉返る(よみガエル)」とされてカエルは猿田彦命の神使とされるようになったのです。

この事からでしょうか。日本では「福が返る」「若返る」の他に「お金が返る」など蛙は縁起の良い動物だとされています。

蛙と言えばその並外れた跳躍力です。普段の移動とは違い危険を感じたときなどの本気の跳躍は目を見張るものがあります。
ちなみにノーベル賞の授賞式では今後の飛躍を願ってみんなで蛙跳びをするそうです。

神社で何気なく出会った蛙。もしかするとあなたが何かの壁にぶつかった時にその壁を壊すのではなく飛び越えるほどの跳躍を与えてくれるのはその蛙だったりするのかもしれませんね。


それでは今夜はこのあたりで。

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