ローズマリーの名前の意味とその由来
ローズマリーという植物があります。
よく耳にするとは思いますが実はローズマリーのローズはバラを意味しているのではありません。
ローズはラテン語で「ros」と表記します。
「露(つゆ)」や「雫(しずく)」という意味合いを持つ言葉でローズマリーを日本語に訳すと「海の露」となります。
ローズマリーは水辺を好んで生えるためにこの名前がついたらしいのですが本当にそれだけなのでしょうか。
もしかすると他にも理由があるのかもせれません。
今夜はそんな疑問について考えていきたいと思います。
まずはローズマリーについて考えてみよう
細長い葉が連なっている姿で立木のタイプと地面を這うように育つタイプがあります。ローズマリーの葉からは松に似た清涼感のある香りが漂ってきます。
ハーブとして知られていることが多く肉料理やお菓子にも使われることが多いです。
多年性で結構強い植物なのでいろいろな所で目にすることが出来ます。そして青白く小さな花を咲かせます。
ちなみに日本名では「迷迭香」と書いてマンネンロウと読みます。
ローズマリーの歴史は古くかつて古代ローマ人はローズマリーを神聖な植物として扱ってきました。
ヴィーナスに捧げられたとも言われていて旧約聖書に登場するエデンの園を追放されたアダムとイブですが彼らが楽園から持ち出した二つの薬草のうちひとつはローズマリーだと言われています。
ローズマリーの持つ力とその効果
ローズマリーの一番の特徴はその香りでしょう。清涼感があり嗅ぐとスーッとすると表現すれば良いのでしょうか。大変良い香りなのですが好みの分かれる香りかもしれません。
一説ではローズマリーは生者や死者の魂を悪魔から守る魔除けの効果があると言われています。これはもしかするとこの香りから来ているものかもしれません。
ローズマリーは坑酸化作用と坑菌作用が強く若返りのハーブとされています。
実際にペストが流行した際にマスクにローズマリーを入れたり疫病の流行っている地を歩く際にはローズマリーを持ち歩き時折その香りを嗅ぐということもされていました。
ローズウォーターというバラの花から精油を作る際に取れる水があるのですがローズマリーにも同様にローズマリーウォーターというものがあります。
ハンガリーウォーターとも呼ばれ「若返りの水」というように言われ珍重されています。
ローズマリーの花言葉に込められた想い
ヨーロッパではローズマリーは貞潔と変わらぬ愛の象徴とされています。
そしてローズマリーの持つ花言葉は「記憶」と「思い出」です。
変わらぬ愛と記憶と思い出と来るとどこか繋がりがありそうな気がします。
若かれし日の思い出という言葉をたまに聞きます。
人は今も昔も永遠の若さや若返りを求めるものなのでしょうか。
ですが思い出は若い頃のものだけではありません。
今も昔も変わらぬ気持ちこそが本当の永遠の若さなのかもしれません。
さて、そろそろ答えを見つけましょう。ローズマリーがなぜ海の露と呼ばれているのかを。
生物は海から生まれてやがて海に還ります。海は生命の源なのです…
ダメですね。これでは答えにたどり着けそうにありません。それにこの答えにはたどり着かないほうがいいのかもしれません。
大好きな植物だからこそ今はまだ。
それでは今夜はこのあたりで。