ジャネーの法則とは年を重ねると時間の流れがが早く感じること
社会人になると毎日同じことの繰り返しです。仕事場と自宅の往復を繰り返し何事もないまま毎日が過ぎて行く。
そうしているうちにやがて20代が終わりを迎えます。そのころからでしょうか。毎日が早く過ぎていくように感じていつの間にか一年が経ちます。
「30代はあっという間に終わってしまう」というような言葉を聞きますがこれにはある法則が関係しています。
それは「ジャネーの法則」と呼ばれるものです。
ジャネーの法則とはフランスの哲学者が発案したもので記憶される月日の長さは年を重ねるごとに短くなっていくというものです。
簡単に言うと年を重ねれば重ねるほどに時間の流れが早く感じるということです。
この「年を取るごとに一年が早く過ぎていくように感じる」というのは結構経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこの「ジャネーの法則」を逆手にとりアンチエイジングに利用できないかと考えてみました。
まずはジャネーの法則のようなことがなぜ起こるのかを考えていきましょう。
年を重ねると時間が早く流れる理由
「ジャネーの法則」それは年を重ねるごとに時間の流れが早く流れるように感じてしまうというものです。
それではなぜそのような現象が起きるのでしょう。
それには人の記憶が関係しています。人は常に何かを記憶しながら生活しています。
周囲の環境に人の顔や話した言葉、そして感情などです。そんなこといちいち覚えていないという方でも人の脳には潜在的に記憶されているのです。
そして長く生きていればその記憶も蓄積されていきます。
例えば30年生きた方なら30年分の記憶が蓄積されていますし10年生きた方なら10年分の記憶が脳にあるのです。さてここからさらに1年生きたとします。
30年生きた方ならそこから1年分の記憶が増えます。10年生きた方も同じように1年分増えるのです。
31年生きた方に取って増えた1年分の記憶は記憶全体の31分の1になります。
ところが11年生きた方にとって増えた1年分の記憶は全体の11分の1にもなるのです。
今まで生きてきて蓄積された記憶全体から見るとその1年分の記憶が占める割合は31年の場合で約3%となり11年の場合は約9%となり三倍くらいの差が出るのです。
この差がジャネーの法則が起こる原因だと考えられています。さて、それではこの法則をどのようにアンチエイジングに利用していくのかをお話ししようと思います。
時の流れを緩やかに ジャネーの法則とアンチエイジング
ジャネーの法則は人の記憶と関係しています。人が何かを記憶する限り年月が早く流れるように感じることは止められないでしょう。
ですが止められないのは年々時間の流れが早く感じるようになることです。
ですがその早く感じるようになってしまうこと自体を緩やかに出来ないのでしょうか。
そうすればもう一段階充実した時の流れを手に入れられるかもしれません。
アンチエイジングと申しましたがこれは完全なアンチエイジングではなく時間の流れを緩やかに出来ないかというものですね。
ジャネーの法則から考えるならどんなことであれ脳に蓄積された記憶が関係しています。
ここでいう記憶というのは出来事の記憶ではなく時間の流れの記憶です。
つまり毎日が同じことの繰り返しで特に感動するようなことや変わったことがなくても時間の経過は脳が記憶しているのです。
するとどうでしょう。特に何もない空っぽな時間の記憶だけが脳に残されます。
これでは時間が早く流れるように感じても仕方ないですね。それではどうしたら良いのか。答えは簡単です。
脳に時間の経過だけではなく感情や出来事の記憶を読み込むことです。
何もない1年間を思い返してみてもそれは早く過ぎたように感じてしまいます。
色々な事が詰め込まれた1年間を思い返したほうが時間が緩やかに流れたように感じるはずです。
ただ1年という期間に縛りはもちろんありません。1日1日を充実したものにすればきっと思い返した時には少し時間がゆっくり流れたように感じるかもしれません。
しかしこれではジャネーの法則があまり関係ないように思います。
実はそんなことはありません。ジャネーの法則は全体の記憶に対しての一定期間の記憶の割合をどう感じとるかということです。
つまりあなたが濃い1年を送ることにより今まで生きて蓄積してきた全体の記憶に対する割合を高めるのです。
しかしながら楽しい時間や充実した時間は早く過ぎてしまうものです。でもたとえ早く過ぎてしまった時間であっても後で緩やかに過ぎたように感じることが出来るはずですよ。
時間の流れは止めることが出来ないものです。ですが実際に時間の流れをゆっくりにする方法があれば…
時間…ですか…
急ですがそれでは今日はこのあたりで。