石を敬いそして崇める石信仰
石とは説明するまでもなくそのあたりにあるものです。硬い石もあれば柔らかい石もあります。綺麗な石もあればいびつな形の石もあります。現在ではパワーストーンという不思議な力を持った石の話も聞いたことがあると思います。
八百万(やおよろず)の神という言葉があるように日本ではあらゆるものに神が宿ると考えらています。水に火または木にまでも神様が宿ると言われているのです。もちろん石も同様で石の神様が宿ると言われていて信仰の対象になることもすくなくありません。
海外でもストーンヘンジというものがありますがあれも石信仰のひとつなのではないでしょうか。
神の依り代である神聖な石
神隠しの記事でも書いたかもしれませんが神社などに注連縄(しめなわ)や柵で囲われた岩を見たことがないでしょうか。あれは磐座(いわくら)や磐境(いわさか)とよばれるもので神様の依り代とされています。これもまた石信仰または岩信仰の対象とされているものです。
道祖神という言葉を聞いたことがあるでしょうか。村の入口や境界線のほか道の途中に立てられている石の像で村や土地を守る神様です。形は石だったり石碑だったり塔の形をしているものもあります。一番わかり易いものはお地蔵様でしょうか。守り神の一面も持ちながら子孫繁栄の神様ともされています。
お地蔵様の話については他にもいろいろありますがそれはまた別の機会に。
石の魅力と様々な信仰
こちらに子供が興味を持つものに火、水、石が多いと書きましたが筆者の場合は石だったと思います。自分のことなのになぜ思いますなのかはあまり覚えていないからです。ですが子供の頃に綺麗な意思を拾ってきた記憶はかすかに残っています。
石信仰の他に火や水を信仰することについて記事にしましたが石信仰に関しては非常に種類が多いです。今回お話した磐座や道祖神の他にも巨石信仰や陰陽石信仰など各地でいろいろな形で存在します。
石は他のものに比べ長い年月を経ても変わらない不変の力を持っていると言われることもありますが生活の様々な部分に使われています。石碑や墓石など後世に何か伝えるためのもの、お城の石垣や家の土台など物をささえるためのものなどです。
身近にある石ですが普段と違う見方をすれば今まで見えていなかった物が見えてくるかもしれませんよ。
それでは今夜はこのあたりで。