天気雨から始まる狐の話 狐の嫁入り

天気の良い日に降る雨と狐の嫁入り

天気の良い日はやっぱり気持ちの良いものですね。ですが晴れた日に散歩をしているとパラパラと雨が降ってくるという経験をされた方もいるかと思います。

俗に言う天気雨ですね。科学的に解説するならこの天気雨ははるか上空でしかも離れた場所で降った雨が気流で流されたもの。もしくは雨を降らせた雲がすぐ消えてしまったときに起こります。

ですがそういった科学的な考えが定着していなかった時代は晴れているのに雨が降るのは狐に化かされたからだと言うことで天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼んでいました。地方で呼び名は違いますが狐の祝言などとも呼ばれていたそうです。

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天気雨とは違う狐の嫁入り

狐の嫁入りと言っても先述した天気雨のことを指すだけではなく別の意味で使われることもあります。

ここから先はオカルトの分野になりますがみなさんは狐火という言葉を聞いたことがありますか?

夜に山中に現れる怪火のことなんですが色は青白いともオレンジ色とも言われています。暗い山の中で道のない場所を照らし人を惑わせるものと言われていますが山中で迷った際に狐火に導かれ村に帰りついたと逸話も残っています。

この怪火が連なっていくつも見られることがあるのですがこれが狐の嫁入りと呼ぶそうです。嫁入り行列に見立ててのことでしょう。

怪火としての狐火ですが人魂や鬼火とは別のものと考えられています。

狐火の正体はなんなのか

みなさんも一度は絵画や掛け軸、またはアニメなどで狐の尻尾が火に包まれていたり狐が口に火を灯している姿を見たことがありませんか?

ああいった姿は昔より伝わるものでその灯している火こそが狐火なのです。

ですが実際に狐が火を灯している姿を見たことのある方はいないと思います。では目撃されている狐火とはなんなのでしょう。

この狐火の正体にはいろいろな説があります。山中にある動物の骨に含まれているリンの自然発火や天然の油やガスの発火などです。ちなみに狐の嫁入りと呼ばれる狐火の行列が見られるのは主に長野県だそうです。長野県の山にはガスや油の通り道があるとすれば行列をなすのも納得できるかもしれません。

あとは狐火が夏や天気の変わり目に起こりやすいという点に注目するなら夏や雨の降る前には湿度が上がります。湿度が上がれば球電現象も起こりやすくなります。球電とはプラズマのように小さな光の球が空中に起こる現象なんですがこれも見ようによっては狐火に見えるかもしれません。

狐と人間って意外と密接な関係にあると思う

今回は天気雨の話から狐火の話になってしまいましたが人間と狐って良くも悪くも密接な関係なんじゃないかと思います。

話の中の狐は時に人を化かし気まぐれに人を助ける。そんな存在ですがみなさんが狐と聞いて多くのかたがお稲荷さんを思い浮かべると思います。

動物を眷属とする神は多くいますが神となった動物は多くありません。そのあたりはまたお話しようと思います。

細身の体に可愛いながらも凛とした顔つきの狐達。科学的に狐火を解釈しながらもどこかの山中で人を化かしている狐たちがいて欲しいです。

それでは今夜はこのあたりで。

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