口紅の起源を辿るとかなり大昔に遡るものなのです
人は着飾るものです。特にそういったファッションなどに興味がない方もいらっしゃるがしれませんがファッション意外にも人は何かしら着飾っているものだと思います。
服飾品だけではなく顔を彩り美しく見せるために化粧を行います。フランス語では「マキアージュ」と言います。美しい響きですね。
化粧は時に美しく見せるためだけではなく呪術的な意味合いを持つ化粧や鼓舞するための化粧などいろいろな意味を持ちます。
今回はそんな化粧の中から口元に彩りを与える口紅についてお話ししましょう。
まずは紀元前1200年前の古代エジプトから覗いていきましょう。
この頃にはすでに化粧というものは定着しており口紅も一般的なものでした。この時代は男女問わず化粧を施していたそうです。
ちなみにそこから1800年遡った紀元前3000年頃に使われていた口紅も発見されているそうです。
それではずっと大昔に遡ってみましょう。そこは約7万年前の世界です。
そのころから人は口に赤色のものを塗っていたそうでこれが口紅の始まりなのではないかと考えられています。
普段から使っている口紅には実に深い歴史があったんですね。
ではなぜ人は口紅を塗るようになったのでしょう。そこには自分を美しく見せることとは全く違う理由があったのです。
魔除け?魅了?口紅の持ついろいろな効果
人が人を見る時に相手の口元に魅力を感じる人も少なくないでしょう。
口元といえば「口は災いのもと」という言葉がありますね。不用意な発言は自分に招くことになるだろうという戒めの言葉です。
ですがそんな言葉を裏付けるかのように語り継がれる事象があります。
それは邪なるものは口から体の中に入ってくるというものです。それは悪魔も同じでよくテレビなどでも口から悪魔から入ったり悪魔払いにより口から悪魔が出ていく様子が描かれています。
そしてその考えは約7万年前にもあったようで口からの悪魔の侵入を防ぐために口に赤色のものを塗っていたのです。
これが先程お話しした口紅の起源なのだと言われているのです。
人類の初めての口紅には魔除けの効果があったのですね。それにしても7万年前にはすでに悪魔という概念があったこともまた驚きの一つなのですが。
口紅の起源には実は諸説あるのですが化粧に呪術的な意味や儀式的なものが含まれていたのは事実です。
きっとそこにはいろいろな想いが込められていたのでしょう。
しかしマキアージュにメークアップなど一般的な化粧に込められているのはやはり「美しくありたい」という美の追求でしょう。
さて、口紅で彩られたあなたの口元は相手を魅了するのか。悪魔を寄せ付けないのか。
それとも悪魔すらも魅了してしまうのでしょうか。
それでは今夜はこのあたりで。