オジギソウってどんな植物なんだろう
森や林の中を歩くのもたまには良いものです。身も心も新鮮な空気で浄化されてるような気がします。
舗装された道や遊歩道として整備された道を歩くときには周りの木々を眺めがら歩くと思います。
ですが獣道とまではいきませんがほとんど整備されていない人がひとり歩けるくらいの道を歩くときには皆さんどこを見ながら歩くでしょうか。
ほとんどの方が何かを踏んだりつまずいたりしないように下を見ながら歩くと思います。
そうやって下を向いて歩いているとときどき動くものが目に入るんです。
虫だったり小さな爬虫類だったり時には植物も。植物も…
そうオジギソウは動く植物なのです。
動く植物「オジギソウ」でもその理由は未だ不明
動くといっても童話やアニメのように足があって場所を移動するわけではありません。
オジギソウの葉はシダ植物に似ていて小さく細長い葉が何対も付いています。
そして普段は他の植物と同じように佇んでいますがオジギソウが何かに触れられたり風を受けたりしたときについに動きだすのです。
まず何対もある葉が真ん中から折れるようにして閉じていきます。全ての葉が閉じ終わると次は全体がおじぎするように垂れ下がってしまうのです。
この一連の動きは数秒間で行われますが実はなぜおじぎ草がこの運動を行うのかは未だに不明なんだそうです。
強風から身を守るためなのかも知れませんし雨が降ったときに自分の足元に雨がたくさんあたるように葉の面積を小さくしているのかもしれません。
ですがオジギソウは長い年月をかけてそのように進化したのです。そこには何か理由があるのでしょう。
オジギソウが持つ花言葉とその他の呼び名
ほとんどの植物に花言葉があるようにオジギソウにも花言葉はあります。
その花言葉とは「繊細な感情」「感受性」「敏感」です。
ほんの少しの刺激でも反応して小さくなってしまうオジギソウにはピッタリの花言葉だと思います。
ただ繊細すぎるのもたまにキズなんです。その性質から触って遊ばれることもあるのです。実はオジギソウはあまりに激しく葉を開いたり閉じたりすると疲れて枯れてしまうという一面も持っています。
敏感で繊細だからこそそっとしておいてあげるのが良いのかもしれません。
オジギソウには他の呼び名も「ミモザ」や「ネムリグサ」とも呼ばれます。学名には「pudica」とつけられていますがこれは「内気」という意味を持つ言葉です。この学名もまたこの植物にピッタリの言葉だと思います。
オジギソウの花を見られるのって幸せなのかもしれない
先ほど花言葉について話しましたがこのオジギソウも花言葉があるということはもちろん花を咲かせます。
ですがオジギソウの花は一年の間に一日しか咲かないのです。そのためあまり人目に付くことはないかもしれません。
濃いピンク色のボンボンのような可愛い花が咲くのですが筆者も今までに一度しか見たことがありません。
今まで「ガレット・デ・ロワ」や「ポルボロン」のように幸せを運んでくるものに関する記事を書いてきました。ですが人の手によって届けられるものよりもオジギソウの花のように偶然が重なった時に目に出来るもののほうが幸せを感じることが出来るのかもしれませんね。
それでは今夜はこのあたりで。