「返りの風」呪いと邪と風の運ぶもの

人と風との密接な関係

台風の季節は過ぎ去りましたが冬になると強い風が吹くことが多くあります。
風は気圧の差を均一にするために空気が流れるために起こります。気圧の差が大きければその分風は強くなります。
気圧の差は地球上のあらゆる場所で起きています。人や動物が生活する上で風は常に付きまとうのです。
スポーツの世界でも風はとても重要です。例えばゴルフは自然の中で行うスポーツです。テレビの中継などで芝を撒き風の流れを読んでいる姿を見たことがあるかもしれませんがゴルフにはボールを狙った場所に飛ばす技術だけでなく風を読む力も要求されます。
今日は生きていく上で脅威にも助けにもなる「風」についてお話ししようと思います。

神話や物語に登場する「風」

人と密接な関係にありながらもあまりに当たり前のような存在で逆に興味を示されることの少ない風ですがそれは神話や物語の中にも登場します。
ギリシャ神話には風を司る神ボレアスがいます。日本にも「風神」という名の神様が登場します。
他にも四大精霊の風の妖精シルフ風など風の象徴である存在が描かれています。
風と一言で言っても「そよ風」に「強風」「暴風」というようにその状態によって様々な呼び方をされています。
先ほど紹介した神話に登場するものの中でもシルフは「そよ風」、風神は「強風」、ボレアスは「暴風」というように感じるのは筆者の勝手なイメージなんですけどね。

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「返りの風」と「人を呪わば穴ふたつ」呪いを運ぶ風

実はここからが本題です。以前強い風は悪霊や疫病などの邪を運んでくると言われていると話したことがあります。
これは平安時代からの考え方でこの風に対する防御策として寺院にある梵鐘を小さくして風になびく短冊を付けた風鐸が作られました。
そしてその風鐸を一般用にさらに小さくしたものが風鈴です。
風鐸や風鈴の鳴らす音にはその音が聞こえる範囲を浄化する働きがあると言われています。
話は反れましたが風には悪いものを運んでくる力があるのだと考えられているのです。
「返りの風」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは陰陽道で使われる言葉で呪術や邪術をかけた際にその反動でかけた側に呪いが返ってくるというものです。それはまさに「人を呪わば穴ふたつ」ということです。
悪いものを運んでくる力があるという考え方と何かにぶつかれば跳ね返ってくるという考え方から生まれた言葉なのかもしれません。
風は空気の流れです。人の呼吸も空気の流れです。
あなたが何か悪いことを口にした時にもし何かにぶつかったのであればそれはいつかあなたに邪として返ってくるかもしれませんよ。
それでは今夜はこのあたりで。

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