マンドラゴラとアルラウネ この魔法植物はあきらかに罠だと思う

マンドラゴラと叫び声

ここは地中海沿岸のとある地域。いろんなところに青紫色の可愛く小さな花が咲いています。

最近ガーデニングに凝っている婦人がその花を庭に植えようと考えました。庭に植えるためにはちゃんと根っこから持って帰らなければいけません。

婦人は地面を掘りますが意外に根が深いこの花。婦人は我慢できずにある程度掘ったあたりで引き抜こうとしましたが残念ながら根っこが途中で折れてしまいました。

その瞬間叫び声が周辺に響き渡ります。その叫び声はその花から発せられたもの。叫び声を聞いた婦人は狂乱し命を落としてしまいました。

その花こそがマンドラゴラと呼ばれるものでマンドレイクとも呼ばれています。

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マンドラゴラとは可憐で小さい危険な罠

このマンドラゴラという植物は知らない人からすればあきらかに罠ですね。

小さな可愛い花が咲いているから持って帰ろうとしたら命を落としてしまうのですから。

そんな罠に近い植物マンドラゴラですがなぜそのような逸話があるのでしょうか。それはマンドラゴラの持っている毒素と特徴的な根が関係しています。

まずマンドラゴラの根ですが地面から出ている部分に比べ大きいです。そして根の形が人の頭に胴体と四肢というように人の形になることがあります。そして固く大きな根は折れる時に大きな音をたてます。

さらにマンドラゴラにはアルカロイド系の毒があります。

人型の根と折れる際の大きな音にマンドラゴラに含まれる毒。これらが影響して引き抜くと叫び声で命を落とすという伝承が生まれたのかもしれません。

魔女と魔法植物マンドラゴラ

マンドラゴラは呪術や魔術にも魔法植物として使われていました。

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マンドラゴラ幻覚や幻聴の症状を引き起こすアルカロイドが含まれているため危険な植物なのですが昔は薬としても使用されていました。当時の魔女が治療のために処方した薬にもマンドラゴラが使われていたのでしょう。

現在でもマンドラゴラは地中海地方で自生しているそうですが入手は困難だそうです。

マンドラゴラとはちょっと違うアルラウネ

マンドラゴラとは少し違うのですがドイツにはアルラウネという植物があります。アルルーンとも呼ばれていますが筆者はアルルーンという呼び名のほうが可愛らしくて好きです。

このアルラウネを所持していると裕福になるという伝承がありますがアルラウネは手入れがちょっと大変です。赤ワインで洗ってあげて紅白の布で包みます。そして金曜日には流水で洗ってあげます。そして新月の晩には包んである布を新しいものに交換します。

こうすることによってアルラウネは所持している者の様々な質問に答えてくれるそうです。

しかもアルラウネは代々引き継ぐことが出来るもので所持が亡くなると末っ子でしかも男性だけが引き継げるそうです。

引き継ぐ際にも亡くなった所持者の棺桶にはパンの切れ端とコインをいれなければいけないそうです。

アルラウネの名前の由来はドイツに伝わる魔女アルラウンからだと言われていますが真相は分かりません。

マンドラゴラと同様にアルラウネも現在では入手困難だそうです。ただもしどこかで見付けたとしても引き抜いたりせずに優しく掘り返してあげてください。

アルルーンの名前の響きのせいでしょうか。非常にアルラウネが欲しくなったのは誰にも話さないでおきます。

それでは今夜はこのあたりで。

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