「結界の境界」神社や神域を肌で感じてみる

「結界」とは日常の中にある特別な区画

あれはいつのことだったか忘れてしまいましたが少し前の話です。いつもの日課である散歩をしていたときの事です。

見慣れたコンクリートの壁に染みのようなようなものを見つけたことがあった。どうやら出来てからしばらく経ったもののようで黒っぽく変色していて何の染みなのかその時は分からなかった。

数日後同じ道を散歩しているときに例のコンクリートの壁が目に入りました。それと同時に染みの原因が何なのか知ってしまったのです。

そこにいたのは黒く大きな影…ではなく黒く大きな犬だったのです。あの染みはその犬のマーキングの跡だったのです。

「マーキング」それは犬が自分の縄張りを示すための行為で侵入者への意味も込められています。自分のいる場所と周りとを隔てるものでまさに「結界」といっても過言ではないでしょう。

それでは今日は今まで何度かお話したこともあるかもしれませんが結界とその境界のお話をしていきましょう。

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神社は身近にある結界として作られた場所

結界と聞くと何を思い浮かべますか?バリアーのようなものを思い浮かべる人もいるでしょう。結界にも種類はありますがまさしくその通りです。

ですがバリアーとはいえ全てをはね除ける訳ではありません。主に「邪」や「悪しきもの」を防ぐために作られています。そして結界は意外に身近なところに存在します。

それは「神社」です。神様が住む社である神社はその存在自体が結界そのものなのです。

ですが神社が常に結界としての力を持っている訳ではありません。神社は神様がいるからこそ結界として存在するのです。

ですので神様が寝ている夜には結界としての力を失ってしまいます。それともう一つ気を付けなければいけないことがあります。

それはその神社にいる神様についてです。神様というと良いイメージがあるかもしれませんが神社の中には邪神や祟り神などを封じている神社もあるのです。

その場合に張られている結界は全くの別物です。外から邪が入り込むのを防ぐのではなく内から邪が漏れ出す事を防いでいるのです。ですがこのような神社はそんなにある訳ではないので不安になるほどではないと思います。

それでは結界とはどのように張られているのでしょう。

目には見えない結界の境界を感じてみよう

結界とは目に見えるものではありません。それでは神社の結界は一体どこに張られているのでしょう。

結界を作るものとしてよく知られているのが注連縄(しめなわ)です。注連縄はよく神域や聖域との境目に張られます。神社の中でも良く見掛けると思いますし神棚などにも張られています。

そして神社に作られた結界の境界として一番分かりやすいものが「鳥居」です。神社の入り口にあり玄関にような役割をしています。

実はこの鳥居が結界の境目なのです。神社によっては「第一の鳥居」「第二の鳥居」のようにいくつか鳥居が置かれているところもあります。せれはその分厳重に結界が張られているのです。

先程も言いましたが結界は目に見えません。ですが体で感じることが出来るのを知っていますか。

神社に足を踏み入れると周りとは違った雰囲気を感じ取ることがあると思います。

ですがこれでは神社であることを意識していることと視界に入ってくるいつもとは違った光景からそういう風に感じているのかもしれません。

そこで出来れば山の中にあって人気が少ないながらもあなたが心地良いと感じる神社を探しましょう。

そしてこの神社の鳥居をくぐるときに目を閉じてみましょう。

何か感じるものがありますか?結界は肌で感じることが出来るようになると鳥居をくぐるときに何か空気の膜のようなものを感じるそうです。

もしあなたがその膜のような感じを受けたのならそこにはきっちりとした結界が張られているのかもしれません。

そろそろ紅葉の季節です。神社に行く機会があるなら試してみてはいかがでしょう。

それでは今夜はこのあたりで。

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