火を崇め火を恐れることが信仰につながったのかもしれない
人間が生活するために火は必要不可欠な存在となりました。今ではIH調理器などが発明され少し火から離れてしまった方もいるかもしれませんがまだまだ火を必要とする人はたくさん居ます。
その反面火は人の命すら奪ってしまう恐ろしものです。これは別の記事でお話した水の話とよく似ています。
そして水神さまと同じように火の神様を祀るようになりました。火のありがたさを実感し火の災害から守ってもらえるようによく家の中に神札を祀ることがあります。そして各地にある愛宕神社は火の神様を祀ってその地を火の災害から守るために建てられています。
火そのものを神聖視するゾロアスター教
最も古い一神教と言われているのがゾロアスター教という宗教です。ゾロアスター教の考え方では物事は善と悪の2つに分けられると言われています。
ゾロアスター教では善とは光で光とは火という考え方を持っていて信者は神を偶像化したものではなく火そのものに礼拝します。ゾロアスター教の儀式では絶対に聖火を汚さないことを心がけます。儀式をとり行う祭司ですらも白衣に帽子と白いマスクを着用するそうです。
ゾロアスター教ではあまり見られない葬儀をとり行います。日本のように火葬にすることはありません。遺体を屋根のない特別な建物の中に安置し鳥葬もしくは風葬でおこなわれるそうです。
火の持つ力と敬う心
火は不浄なものを焼きつくし浄化させる力があり火は光を創りだし物事を照らしだしてくれる。この辺りの考え方が火を信仰する根元となっているのではないかと思います。
浅はかな筆者の考えかもしれませんが火は消毒にも使えますし夜空に上がる花火はとても綺麗です。生活に欠かせないものでありながら生活を豊かにしてくれるものだと思います。
ですが火の力は強大です。一歩間違えば人々の生活はおろか命ですら簡単に奪うほどに。
火災は湿度の下がる冬に起きやすいと言われていますが油断すれば季節に関係なくおこります。これから夏がやってきます。花火やバーベキューの季節ですが火の扱いにはご用心を。
それでは今夜はこのあたりで。