秋とカボチャとハロウィンと
夏も終わりが近づくにつれてあの季節がやって来ます。
何を食べても美味しい季節「食欲の秋」です。秋に美味しいものと言えば「サンマ」に「ぶどう」など数多くありますが「カボチャ」もそのひとつです。
煮ても焼いてもカボチャですがカボチャを思い浮かべると同時にあるものが思い浮かびませんか?
光る目とギザギザの口をしたカボチャでできた顔「ジャク・オー・ランタン」ですね。しかしその顔は怖いと言うよりどこか可愛らしくあります。
そしてこのジャク・オー・ランタンが現れる行事と言えばハロウィンです。最近では日本でもこのハロウィンが楽しまれるようになりましたが一体ハロウィンってどんな行事なのでしょう?
合い言葉はトリック・オア・トリート
ハロウィンといえばこの一言に尽きるでしょう。
「トリック・オア・トリート(trick or treat)」
この合い言葉と共に彼らは夜に家を訪れてきます。そう近所の子供達です。
そしてこの合い言葉の持つ意味は「お菓子をくれないといたずらするよ。」なんとも理不尽な合い言葉でしょうか。
夜に家を訪れてきていきなり「お菓子をくれるかいたずらされるかどっちが選びなさい」ですよ。家の住人からしたらたまったものではありません。ですがそういう訳でもないんですよ。
ハロウィン楽しいお祭りのようなものです。家の住人はお菓子を持っていかれようがお菓子がなくなっていたずらされようがハロウィンの夜だけは笑って許してくれます。
ちなみにお菓子を用意している家は庭にジャク・オー・ランタンを飾っています。子供達はこのランタンを目印に家を訪れるので本当にいたずらされてしまう人はいないと思います。
ハロウィンはいつ行われてるの?
ハロウィンは毎年10月31日に行われます。ではなぜこの避難でしょうか。実はその理由はハロウィンの起源に関係があります。
ハロウィンは古代ケルト人が行っていたことが起源だと言われています。古代ケルト人にとって10月31日は一年の終わりの日にあたります。そしてそれは夏が終わる日でもありました。
ケルトの考えでは夏が終わると冬が来ます。冬には死者の霊が現れると考えられていてそれと同時に悪い精霊などもやってくるとされていました。
そのため彼らは仮面を被り魔除けの焚き火を焚きました。古来よりハロウィンは悪い精霊を寄せ付けないと共に収穫を祝う行事だったのです。
そして時代の流れの中で仮面がジャク・オー・ランタンへと姿を変え悪い精霊はいたずら好きな子供達へと変わっていったのです。
宗教的な意味合いは失われても皆に愛されているハロウィン。年に一度くらいはあなたのいたずら好きだった子供時代を思い出してみるのもいいかもしれません。甘いお菓子でも頬張りながら。
それでは今夜はこのあたりで。