明けの鳥とも呼ばれる縁起の良い神の使い「ニワトリ」
冬になると朝方の気温も低くなりなかなか布団から出られなくなりますね。
最近では聞かなくなったかも知れませんが日が昇り朝が来るとよく鶏の鳴き声が聞こえたそうです。昔は養鶏場でなくとも一般の家でも飼われていたようですね。
「明けの鳥」これは鶏の呼び名のひとつです。鶏は太陽が顔を出すと同時に鳴き出します。
ということは新年を迎えて初めての日の出とともに一番に鳴くのが鶏なのです。
この事から鶏は縁起の良い動物とされてきました。
そんな縁起の良い鳥である鶏は実は伊勢神宮でも神の使いとされています。
伊勢神宮に居るニワトリは神鶏と呼ばれる特別なものでなぜ伊勢神宮で飼われるようになったのかは日本神話に関係していると考えられています。
日本神話の天岩戸伝説によると太陽を司る神様「天照大神」が諸事情により天岩戸(洞窟)に引き籠ってしまいました。
太陽神が居ないことで世界は闇に包まれます。これに困った八百万の神々はどうしようかと頭を抱えます。
そこで神々はお祭り騒ぎをして天照大神の興味を引こう考えました。
結果として天照大神は天岩戸から出てきて世界に光が戻ったわけです。
このお祭り騒ぎの開始を担ったのが鶏の鳴き声なのです。
この事から鶏の鳴き声が太陽を呼ぶとされ時の流れと共に神の使いへとなったのです。
幸運を呼ぶ鶏に関する縁起の良い話
神の使いでもある「鶏」は大変縁起の良い鳥ですがただ神の使いだからという訳ではないのです。
ニワトリには他には縁起が良いとされる由縁があるのです。
「鶏」は十二支の一つで「酉(とり)」と表します。
「とり」が「とりこむ」に通じることから客を集めることに繋がり商売繁盛に効果があると言います。
鶏の仲間に尾羽がとても長い尾長鶏(おながどり)という品種が居ます。スズメ目カラス科のオナガと区別するためか「長尾鶏(ちょうびけい)」とも呼ばれます。
この尾長鶏も商売繁盛に効果があるとされていて新年は玄関に尾長鶏の置物を置くと良いと言われています。
しかしながらちょっとこの縁起良い動物「ニワトリ」に関して気になることがあるのです。
古時刻で酉の刻は午後5時から午後7時までを指します。
以前お話ししましたがこの時間は正に「逢魔時(おうまがとき)」と重なる時間帯なのです。
逢魔時とは「魑魅魍魎や人に在らざるものに出会ってしまいそうな時間」という意味です。
「酉の刻」は実際の時刻を指すときだけではなく「逢魔時」を指す言葉としても使われていたようです。
なぜそんな不吉な時間帯に神の使いである酉をあてたのか。
それは夕暮れから夜へと変わる瞬間に。太陽が姿を消すその瞬間に。
太陽を呼ぶとされる鶏に人々が願いを込めた結果なのかも知れません。
それでは今夜はこのあたりで。
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