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神の使いと言われている黒い蝶々
雑踏の中から一歩足を踏み入れると少し空気が変わる。今まで聞こえていた音に蝉の泣き声すら小さくなった気がする。張りつめたというより凛とした透き通った空気を体に感じます。
ここはとある神社の境内です。鳥居をくぐったその時からまるで別世界に来たかのように感じながら誰もいない境内を進むと黒い影が視界に入ります。それは黒い蝶々でした。
皆さんはこのような経験をされたことはありませんか?
この黒い蝶々ですが一説では女神の仮の姿や神様の使いだと言われています。実は筆者も小高い山の上に鎮座している神社を訪れた時に一度だけ黒い蝶々を見たことがあります。ちょうど帰り際に気付くと筆者の周りを黒い蝶々がヒラヒラと飛んでいたのです。
正直胸が高鳴りましたがしばらく眺めていた後に家路につくために鳥居をくぐって振り返るともう蝶は居ませんでした。神社の鳥居の前で一礼するようになったのはあの時からでしょうか。
さて、身の上話はこのあたりにして話を戻そうと思います。
神事と神域と黒い蝶々
黒いカラスに黒い影他にも黒猫が前を横切ると不吉なことが起きるという伝承もあることから黒は不吉な色というイメージが強いかもしれません。ですが風水の世界では黒は秘密という意味がありますが格調の高さも意味する洗練された色です。
色として見るなら黒はすべての光に対する反射率がゼロであり光をすべて吸収する色。いわば一番包容力の高い色と言ってもいいでしょう。
神の使いと言われている黒い蝶々ですが主に神事が滞りなく済んだ時や神域や聖域に現れるそうです。神職でない人が経験する神事といえば厄払いや地鎮祭などでしょうか。もし家などを建てる際に地鎮祭を行ってその時に黒い蝶が現れたなら地鎮祭は無事に済んだと思っていいのかもしれません。
普段神事に触れることはあまりないかもしれませんが神域に足を運ぶことはできます。
一番身近な神域といえばやはり神社でしょうか。そして日本国内に数ある神社の中にも良い意味で他の神社とは違う雰囲気を持った神社もあります。
冒頭でも話しましたが空気が澄んでいると表現するべきか張り詰めていると表現すべきか迷うところですがそういった特別な神社は結界である鳥居をくぐる際に意識を集中すると空気の膜のようなものを感じることが出来ます。
よく手入れの行き届いた神社には良い神様がいると言われています。しっかりとした作法で参拝すればもしかすると黒い蝶が現れるかもしれませんね。
神の使いと言われている存在は他にもあります。それはまたお話していくようにしましょう。
他にも話したいことはありますが今夜はこのあたりで。