月にはウサギがいるそうです
これで月の話をするのは何度目でしょう。月は英語でMOON(ムーン)ですがフランス語ではLUNE(リュヌ)と呼びます。個人的にはリュヌという呼びかたが好きなのですが今はこの話は置いておきましょう。
ギリシャ神話には月の女神アルテミスがウェールズ神話にはアリアンロッドなど月は昔から人と深い関係にありました。そんな夜空に浮かぶ月ですが「月には餅つきをするウサギがいる」という話を聞いたことがあると思います。日本ではウサギですが他の国々では少女だったりカニだったりと様々です。
そしてこのウサギですが毎晩いつでも月に居ます。つまり何が言いたいかといいますと月は必ずウサギのいる面をこちらに向けているのです。
惑星に限らず月などの衛星も太陽や惑星の周りを公転しながら自転しています。回っているのであればウサギがいない面がこっちに向いてもおかしくないと思いませんか?
これには月の持つ特徴が関係しているのです。
月はずっとこっちを向いて回っている
地球は太陽の周りを自転しながら公転しています。自転の周期は約1日ですつまり約1日で1回転しています。そして公転周期は約365日です。太陽の周りを約365日で周ります。これが1年になるのは説明するまでもないと思います。
まとめると地球は1年間で365回太陽に全部の面を見せていることになるのです。
それでは月は一体どうなんでしょう。月の自転周期は27.3日です。そして月が地球の周りを回る公転周期は27.3日です。
つまり月の自転周期と公転周期は全く同じなのです。言葉では伝わりにくいかもしれませんのでちょっとイメージしてみましょう。
あなたは月です。そして誰か地球の代わりとなる人を想像してください。
それではその地球代わりの人の周りを回ってみましょう。しかし条件があります。
地球役の人はずっとあなたの方を見ています。おなたは地球役の人とずっと目を合わせながら周りを回ってください。頭の中でイメージしてみましょう。
一周出来ましたか?その時実はあなた自身も1回転していることに気付いたでしょうか。それが月の動きなのです。
この動きのために月は必ず同じ面を地球に向けているのです。
月が見せてくれない月の裏側
月がこちらに見せてくれないその裏側がどんな風になっているのでしょう。
地球から見ることができる面はとても綺麗ですが実は月の裏側は傷だらけです。地球に飛来した隕石などがぶつかり小さなものから大きなものまでたくさんのクレーターがあります。
ですがその傷は言うなら地球を守ってくれた証なのです。しかし月はその傷を私達に見せようとはしません。まるで苦労していることを悟られないように。たまにはそんな月を見上げてあげるのもいいでしょう。
そして苦労の影すら見せずにあなたを見つめてくれている。そんな人をたまには見つめ返してあげてください。
それでは今日はこのあたりで。