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冬に咲く花と冬に舞う花ではない花
8月も終わり9月がやってきます。季節の流れは早いもので秋を過ぎれば寒い冬がやってきます。
秋と言えば紅葉ですが冬になると葉も落ちて草木は寂しい姿になってしまいます。ですが全ての草木がそうではありません。中には冬に花を咲かせるものもあります。
実から取れる油は整髪料や潤滑油として利用されたきた生活に密着型の存在。花言葉の「控えめな優しさ」に相応しい椿(つばき)。
名前の由来であるギリシャ神話の美少年ヒュアキントスに劣らぬ美しさ。「悲しみを超えた愛」の花言葉を持つヒヤシンス。
など冬に咲く花は他にもいろいろあります。今例であげた椿とヒヤシンスですが実は共通点があります。それは花びらが6枚だという事です。
そして6枚の花びらを持っていて冬に咲く花ではない花があるのです。
雪の呼び名とその由来
冬に空から降ってくる白いものと言えばほとんどの人が雪を思い浮かべるでしょう。
雪と一言に言ってもその形容の仕方つまり呼び名には様々なものがあります。そのいくつかを紹介していきます。
「六花(りっか)」雪の結晶を表した呼び名
空から降ってくる雪ですが雪の結晶は実は六角形だということを知っていますか?その事から雪を「六花(りっか)」と呼ばれます。時に「ろっか」と呼ぶこともあります。
「風花(かぜはな・かざはな)」風に舞う雪を表した呼び名
晴れた日に風に舞いながら降る雪を「風花(かざはな)」と呼びます。以前「狐の嫁入り」の記事でも書いたかもしれませんが晴れた日に降る雨や雪はキラキラと輝いてとても綺麗なものです。
「天花(てんか)」天から降る花と例えた呼び名
他にも仏教の世界に出てくる天界に咲く華に例えて「天花(てんか・てんげ)」と呼ばれることもあります。
たまには何も考えずに雪を眺めてみよう
雪の形状を表す言葉にもひとひらが大きな「牡丹雪(ぼたんゆき)」に細かくてパウダースノーと呼ばれる「粉雪(こなゆき)」。降り方を表す言葉にもチラチラと細かく降る「細雪(ささめゆき)」など雪を表す言葉だけでもたくさんあります。
先ほど紹介した六花や風花も雪という文字は入っていなくとも形状や降り方を表した呼び名です。
花に例えられたりその表情によって様々な呼び名のあって「雪見酒」という言葉まである雪には人の心に何か通ずるものがあるのかもしれません。
ですがその雪たちを形作っているものはどれも同じ六角形の結晶なのです。
雪が降り始めるのはまだ先ですが時には何も考えずに雪を眺めて見るのも良いかもしれません。ですが足元には気を付けて。雪に足をとられて転ばないように。
それでは今夜はこのあたりで。