「コウモリ」幸せの前兆であり唯一飛行能力を得た哺乳類

蝙蝠は空を飛ぶ唯一の哺乳類

夜の闇に紛れ飛び回る黒い影。その飛び回る姿は蝶のように舞うわけでもなく鳥のように滑空するわけでもない。その黒い影はまるで夜の訪れに歓喜し躍り狂っているかのように飛び回る。
今回は私達人間と同じ哺乳類に属しながらも哺乳類の中で唯一完全な飛行能力を手に入れた動物「コウモリ」についてお話ししましょう。

コウモリは哺乳綱ローラシア獣上目の内にあるコウモリ目に属します。コウモリ目には別の呼び方があり「翼手目」といいます。この翼手目は読んで字の通りに手が翼になっています。
前肢に飛膜と呼ばれる膜が付いていてこれを使い飛行します。モモンガやムササビも同様に飛膜を持っていますが飛行というよりも滑空と言ったほうが良いでしょう。
飛膜を羽ばたかせて鳥類に近い飛行を可能にするのは哺乳類では翼手目に属するコウモリのみなのです。

スポンサーリンク
レスポンシブ

コウモリは幸せを呼ぶ動物

コウモリと聞くと皆さんはどんなことを連想するでしょうか。夜行性、暗闇、怖い、吸血、中にはドラキュラ伯爵なんかも連想する方もいらっしゃるでしょう。
今回そんなネガティブなイメージを払拭したいと思います。
風水の発祥である中国では蝙蝠は幸運の象徴とされています。蝙蝠が二匹集まると幸運を招くと言われているのです。
このため蝙蝠が家に巣を作るのは大変縁起が良いのです。なぜならそこには二匹の蝙蝠が夫婦でいるからです。
さらに蝙蝠が五匹集まると名声、長寿、恋愛(結婚)、金銭、健康の五つの幸せがやって来るとも言われています。巣が出来てつがいの蝙蝠が居ればいずれ子供が産まれます。するとそこには五匹の蝙蝠が現れるかもしれません。
この事から蝙蝠が家に巣を作ることは大変良いことだとされているのです。蝙蝠は繁殖が終わればいずれ巣を離れて出ていきます。だから蝙蝠が巣を作ったといって無理に追い出すのもあまり良くないことなのかもしれません。

さて、蝙蝠と言えば夜間飛行の際の障害物や獲物を探すために超音波を使った反響定位。エコーロケーションを使います。
このエコーロケーションは超音波を発してその反射を感知して周りの状況を把握する能力です。蝙蝠の種類によっては水中の獲物すらも見つけることが可能なんだそうです。
蝙蝠はエコーロケーションと持ち前の先を読む力で獲物の動く先を予測して捕まえます。
幸せも同じです。いくら蝙蝠が幸運を運んでくるといっても待っているだけでは手にすることは難しいでしょう。
現在の状況をしっかりと把握して幸運の動きを先読みすることでチャンスを手にする可能性が飛躍的にアップするのです。
あなたは絶え間なく飛び回るそのチャンスの動きを先読みすることが出来るでしょうか。

それでは今夜はこのあたりで…といきたいところですが一言だけ言わせてください。

シロヘラコウモリというものすごく可愛い蝙蝠がいます。もしよろしければ一度御覧になってください。コウモリに抱いていたイメージが一変するかもしれませんよ。

それでは今夜はこのあたりで。

スポンサーリンク
レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レスポンシブ